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高齢化社会ならではの新しい“美”の市場が生まれる

【話題の人】
化粧心理学者/国際日本文化研究センター研究員
平松 隆円氏

 
 平松隆円氏は、世界でもまれな化粧研究で博士(教育学)を取得。なぜ人は化粧をするのか、化粧とは一体何なのか、化粧の歴史を辿り、生活文化の中の化粧の役割をテーマに研究を行っている。これまでの化粧史から、日本の“美”はどこに向かうのか話を聞いた。

どうして化粧を研究されようと?
 
 人はなぜ化粧をするのか、それは美しく身を飾るという目的はもちろん、心の支えになるという心理もあるのではと考えています。例えば、ラッキーカラーが紫ならアイシャドーを紫にしたり、お守り代わりに化粧をすることなどです。

 「化粧」は有史以来存在したとされ、古くは魔除けや呪術、信仰の表現方法のひとつとして施されていました。「化粧」と表されたのは平安時代に入ってからで“美しく粧う(よそおう)” という意味で使われていました。その後“身だしなみを整える” と解釈されるようになったり、時代や文化の移り変わりと共に少しずつ変化していきます。 
 
 私は、当時の人は何を考え誰の為に粧ったのか、歴史を辿って生活文化の中の化粧の役割を研究しています。大学では化粧心理学、化粧文化史の講義を行っています。外見の重要性や、外見の魅力が内面にも通じていること、そして、化粧は時代と共に変化する現象で、社会や文化を発展させる原動力にもなることを伝えていこうと考えています。

化粧をする時に重要なことは?

 「美」は相手から美しいと思われて初めて成立します。したがって化粧でアピールする対象が、男性なのか女性なのか、10代なのか40代なのか、どんな人なのかを知り、相手の性格や考えを察して化粧をすることが重要です。恋愛の時もそうですし、仕事でも同じで、相手を知る事なのです。
 
 これは「美」をサポートする側のエステティシャン、美容師、メーキャップアーティストにも共通して言える事で、
現場の技術者は、相手の表情を読み対処するカウンセラーのようなスキルを身につける必要があります。顧客に最新の技術や流行を提供しても、受ける側は自分らしさとのズレがあるとストレスを感じてしまいます。顧客の満足を得られないのは相手の気持ちを読みとるスキルが未熟であることが共通して言えます。

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発行日: 2012/02/15
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