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アメリカ発“健康ジュース”専門店

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 サンシャインジュースエビス

㈱サンシャインジュースは1 月、恵比寿駅前にコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース エビス」をオープンした。アメリカではフレッシュジュースブームが続いており、数千億規模の巨大市場を形成。美容・健康効果が期待できるフレッシュジュースを飲むライフスタイルは日本でも根付きはじめている。


3 か月で早くもリピーター獲得
 サンシャインジュースエビスは、恵比寿駅の東口徒歩2 分に位置するカウンターのみのコールドプレスジュース専門店。1月のオープン以来、近隣のOL やビジネスマンなどリピーターがついてきた。都内でフレッシュジュースを出す店は増えているが、コールドプレス専門は珍しい。
 プロデューサーの伊地知氏は、「ニューヨークを訪れた知人(オーナー)が、フレッシュジュースのカルチャーを知り、自身もスポーツなどを通じて、食べることや身体に摂取するものについて考えていたこともあり、ビジネスモデルとして興味を持って立ち上げた」という。準備期間は約1年。去年の8 月にヨガのイベントに期間限定で出店した後、様々なイベント出店でトライアルを重ね、オープンにこぎ着けた。特殊なジューサーはアメリカから輸入。基本的に国産の野菜や果物を使いレシピは、スポーツアスリートのコンディショニングなどを行っている栄養士に意見を聞いた。
 メニューは野菜に数種類の果物を加えた「リキッドサラダ」、ケールをはじめとした葉物野菜が豊富な「グリーンデトクサー」、根菜にショウガをプラスした「ザ・ルーツ」などユニークな名前が並ぶ。一番人気はグリーンデトクサーだという。価格はミニが480 円~ 680 円、レギュラーが680 ~ 880 円。
 さらに、オプションでスーパーフードが100 円でプラスできる。たんぱく質が豊富なスピルリナ、オメガ3 や食物繊維を含むチアシードほか、植物性乳酸菌、マリアザミ、ウィートグラス、蜂花粉、マカ、マキベリー、ゴジベリー、亜麻仁(フラックスシード)などが並ぶ。オーダーが多いのは、乳酸菌、チアシードだが、最近は蜂花粉の人気が急上昇している。
 今後はデリバリーや、冷凍ジュースの通販、セレクト系スーパーへの卸を検討している。さらに多店舗展開も視野に入れる。
スタバが市場参入し話題に
 アメリカではフレッシュジュースブームが続いている。中でもコールドプレスジュースは、高速回転する通常のジューサーと異なり、水や熱を加えずに低速で搾るジュースを指す。消化器に負担をかけずに野菜の栄養素を摂取できるとされている。セレブやエグゼクティブが美容や健康維持の為にこの“健康ジュース”をライフスタイルに取り入れている。
 市場は右肩上がりで、アメリカの最新の市場規模は約2,500 円規模と推測され、ここ6 年で50%以上拡大した。最近ではスターバックスコーヒーが高級ジュースメーカー「エボリューションフレッシュ」を約30 億円で買収して話題を集めた。ニューヨークでは、「Organic Aveue」「Juice Press」などが10 店舗程度を出店するほか、「Blue Print Clense」はホールフーズマーケットと提携。店内でジュースを販売し、急速に成長している。
 日本でも、昨年頃から自分で野菜ジュースを作る「スムージー」が話題になっており、日経トレンディの今年のヒット予測1位にあがるなど、注目を集めている。

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