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「訪日客専用品」は もう買われない〈インタビュー〉

日本薬粧研究室 日本薬粧研究家 鄭 世彬(チェン スウビン)氏

「爆買い」の火付け役とも言われる日本のコスメ・OTC医薬品情報作家の鄭世彬(チェン スウビン)氏。昨年のダイエット&ビューティーフェアの「コスメミーティング」では、ゲストで登壇。その豊富な情報量や分析はアジア展開を狙う企業の注目を集めた。次の著作の準備のため来日中の同氏に、日本の化粧品やインナービューティへの期待や課題について聞いた。

台湾での日本化粧品のポジションは?

台湾では、日本のものは「肌質に合う」、「馴染む」と人気があります。日本の各ブランドが訴求する機能もアジアの人の肌だと発揮し易いように思います。また、日本人がモノ作りにこだわることや、とても品質にうるさく安心・安全を徹底することをよく知っていますから、他の国の化粧品以上に信頼を寄せています。
よく日本コスメと韓国コスメの違いを聞かれます。韓国コスメは話題作りが非常に上手で魅力的でつい手にとってみたくなります。一方で、ワンランク上の品質や効果を重視しようと思ったときには日本製を選ぶ傾向があります。韓国発のBBクリームやクッションファンデの登場は本当に斬新でした。その後BB の日本製が出てくると今度はそちらに目が向きます。また、たとえ日本ブランドでも他の国で作られたものは気になるようです。現在の台湾の美容ニーズは日本人のニーズにシンクロするように変化していると言ってもよいでしょう。台湾や香港には、日本のトレンドに精通した人も多く、どんなに遅くても2 ~ 3 ヶ月後には、日本の人気商品を手に入れています。

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