市場調査を行う㈱矢野経済研究所（東京都中野区）は1 月28 日、「エステティックサロン市場に関する調査結果 2009」を発表した。
09年のエステティックサロン市場規模は、前年の3,864億1,100万円に比べて94.2％の3,639億8,000万円となった。これで05年度に4,000億円を突破して以来4年連続の縮小。
同研究所では、世界的な経済不況、特定商取引法や割賦販売法なの規制強化などが市場が縮小した要因と分析する。
今後の見通しに関しては、短期的には景気の回復が見込みにくいことや、法規制への対応などから縮小傾向は続くと予測。
また、現在のエステティック業界は消費者の信頼を得ているとは言いがたいと指摘した。しかし、リラクゼーションサロン、温浴施設、訪販化粧品メーカーが展開するサロンなどでエステティックサービスを提供する施設は増加しており、多くの消費者がエステを体験する機会も増加しているため、潜在的なニーズは高いとした。
同研究所では、市場の健全な発展に向けたエステティックサロン認証制度など、業界一丸となった活動を積極的に行うことによる消費者の信頼獲得を需要喚起のポイントに挙げた。
