クエン酸、乳酸、酒石酸といった有機酸は、清涼飲料を筆頭に酸味付けや味の調整、日持向上やpH調整などを目的に幅広く用いられている。環境配慮の観点などから工業用分野での需要は拡大傾向にあるが、成熟市場と言われる食品分野においては、ここ数年横ばいまたは微増傾向が続いている。クエン酸については中国からの輸入量が7割を超え、一部サプライヤー間でコストダウンを図ったシェア争いが行われているが、一方で、近年の健康志向を背景にエビデンスの取得で新規開拓を図る動きが出てくるなど、サプライヤーの販売戦略は二極化傾向にある。
本稿では、食品分野での主要有機酸市場の最新動向を取り上げる。
発行日: 2006/09/ 1