「弊社には難しいテスト依頼しか来ない」
そう嘆くのは、コートマイクロカプセル加工の開発および受託業務を行うイノアコーポレーションの野見山氏。
だが、自称“ダボハゼ精神”で持ち込まれたオファーはほとんど断らないという。
そんな果敢なトライが奏功し、乳酸菌やカテキンなど従来の技術では困難と言われてきた素材でのマイクロカプセル化を実現。
次の挑戦は、新たなコートマイクロカプセル技術の開発だ。
テスト段階では、強い収斂味を持つ素材や薬品の完全マスキング化を成功させている。
新技術のキーワードは、「化学的処理」にあるという。
日本ハム中央研究所で、機能性素材の開発及び営業を担当する市川淳氏は、2010年にヒットさせたい素材として「エラスチン」を挙げる。現在、美容素材として不動の人気を誇る“コラーゲン”、“ヒアルロン酸”に次ぐ第3の素材にしたいと意気込む。
規格外農産物の有効利用に取り組む
20年前から提唱する未利用資源の減圧乾燥法による食材化技術が、昨今の国産志向や環境問題から引っ張りだこに!
国内だけでなく海外からも注目され、記者が訪ねた日は米国リンゴ生産団体からの訪問客があるとのことだった。
ダイエットや美容食品の素材開発から製品開発サポートを行う三邦(株)代表の川上敏興氏が今、興味を持っているのは「意欲が湧く食品」だという。「家でゴロゴロしていて邪魔にされるお父さんが、街に出て活動的になれる元気食品づくりが目下のテーマ。
例えばどんなものかというと、「交感神経を刺激する芳香族モノアミンが適度に含まれる熟成したチェダーチーズや八丁味噌、カカオ豆などを使った食品で、朝食に手軽に摂れるもの」――これがヒント。