2002年04月
プロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニクスの研究
東京大学 光岡知足
グルコン酸類のプレバイオティクスとしての応用 藤沢薬品工業 小山公成
腸内環境改善素材の組み合わせによる老人の腸内環境改善
東札幌病院/近藤敦、長谷川美栄子、医療法人東札幌病院/石谷邦彦
アラビアガム(アカシアガム)の腸内環境改善機能
クレオ・インターナショナル 淺野悠輔
ライテス(ポリデキストロ ース)の食物繊維としての幅広い生理機能― 穏やかに効くプレバイオティック
ダニスコ カルタージャパン/ 崎山淳子
プロバイオ・プレバイオ素材の市場動向 編集部
【特集】
●プロバイオ・プレバイオ素材の市場動向
●プロバイオ・プレバイオ素材動向2
【市場動向】
●シュガーレス・低カロリー食品の市場動向
【ISO対策】
●食品産業におけるISO認証取得の動きと審査・コンサルタント機関
【分析・計測技術】
●食品の安全対策と検査技術
●食品産業における温度管理技術
【支援技術】
●分離・濾過技術
近年の生理機能に関する研究の進展で、腸内フローラつまり腸内環境の改善が人の健康維持・疾病予防と大きく関わってきていることが明らかにされてきた。
腸内環境の改善は便秘の予防などを意味する整腸作用に止まらず、消化器疾患予防、発がんリスクの低減、その他免疫賦活による様々な疾病のリスク低減に関わるといわれる。
欧米でもこのような認識から、プロバイオティクス、プレバイオティクスという概念が提唱され、これらを用いた機能性食品が市場を賑わし始めているが、わが国ではそれに先立ち、腸内改善食品、素材の一大市場が形成されつつある。
特集ではプロバイオティクスとしての乳酸菌、ビフィズス菌、プレバイオティクスとしての各種オリゴ糖、食物繊維、さらにバイオジェニクスといわれ、最近の研究で明らかにされつつある植物性素材の腸内環境改善効果についてみていく。
消費者の健康志向に後押しされ、わが国でもシュガーレス・低カロリー食品が市場で成功を収めるようになった。これらの食品が成功した背景には、第一に消費者の健康・ダイエット志向、特に肥満と虫歯との関連での砂糖摂取抑制傾向が挙げられる。第二には、カロリーや糖に関する消費者の意識の高まりとともに、消費者の甘味に対する嗜好の多様化がある。また、食品のおいしさを確保しつつ、シュガーレス・低カロリー化を実現する素材開発や利用技術の向上があったことも見逃せない。
本稿では、わが国の低カロリー食品市場の現状と、低カロリー化のための素材開発などについてみていく。
食品産業では他産業に比べこれまでISOへの関心が薄かった、高度な品質要求の高まり、また環境規制への対応から、ここ1、2年で急速にISO9000シリーズ、14001の認証取得が増えてきた。ISO9000は厚生労働省のHACCP認証と違い認証品目が限られないこと、食品メーカー、流通、外食産業など業種を問わず、また企業規模に関わらず取得が可能なことから中小規模の食品メーカーにも広がっている。