2002年06月
ナノテクノロジーによる食品の物性改良 太陽化学(株) FI事業部 加藤友治
大豆の超微粉砕技術と微粉砕素材の利用
富山国際大学 本多宗高、オリジンフジ(株) 宇佐美遵
米糠の微粉末化技術と新食材の開発 テクノシグマ(株) 池森眞二
微粉砕加工受託企業の動き 編集部
【特集】
●安全管理の機器・資材<モニタリング機器>
●安全管理の機器・資材<迅速微生物検査技術>
●安全管理の機器資材<衛生資材・害虫対策・エンジニアリング>
●安全管理の機器資材<除菌装置・洗浄除菌剤>
●安全管理の機器資材<防菌・防カビ塗料、塗り床剤、抗菌資材>
【支援技術】
●食品表示規制とラベル・ラベラー・印字装置
【市場動向】
●ビタミンの最新市場動向
●ミネラルの最新市場動向
●ミネラル素材動向 .1
●ミネラル素材動向 .2
●ミネラル素材動向 .3
【行政】
●新開発食品評価調査会の調査審議結果発表/厚生労働省
●「感覚器障害及び免疫・アレルギー等研究事業」13年度研究報告
●栄養補助食品・健康食品の製造・輸入・販売状況に関する調査報告/国立健康・栄養研究所
●微生物による機能性物質生産技術開発支援/農林水産省
【分析・計測技術】
●最新の食品成分分析技術
●食品分野における天秤・はかりの最新動向
【支援技術】
●画像処理システムの最新動向
●食品産業の粉粒体加工技術
【市場動向】
●ゲル化・増粘安定剤市場動向
●ポリフェノール素材の開発と利用
食品の品質要求が高まる中、主要成分はもちろん、有用または有害な微量成分の分析機会も確実に増えており、使い易く、迅速かつ環境負荷の少ない分析技術のニーズが拡がっている。
食品の栄養成分分析をめぐる話題では、第6次改定栄養所要量の導入や、五訂日本食品標準成分表の発表、保健機能食品制度の導入、新JAS法に基づく自社での格付け(成分分析)の必要性は確実に高まっているといえる。
本稿では食品成分分析をめぐる環境変化と分析技術の動向についてみていく。
量は全ての分析シーンにおける基礎技術として古くから確立され、時代とともに天秤やはかりなど、様々な計量機器がラボ用から商業用、産業用まで開発され広く用いられてきた。電子天秤の登場で高い分解能、高精度化が求められる一方で、価格競争により装置価格の低減化も進んでいる。こうした中で、近年はトレーサビリティ制度(計量標準供給制度)への対応やGMP/GLP、HACCP、ISO関連、JAS法などでの対応機種も積極的に開発されている。さらにJAS法改正などを機にラベル表示規制の強化などもあり、計量機器業界でも動きが活発化しそうだ。 本稿では電子天秤を中心に、商業用、産業用の計量機器など、現在の市場の動きやメーカー各社の製品を紹介する。
製造物責任(PL法)や消費者の多様なクレームに対応した社会的な責任が問われる中で、製品の信頼性の高さが企業の社会的な評価を決定する基本的な指標になっている。製品の信頼性の確保には、様々なファクターが考えられるが、なかでも欠陥の有無や的確な品質表示は、製品の信頼性に直結する。食品分野においてもこの1、2年、異物混入事故や虚偽表示が社会問題となり、営々と築いてきた企業の信頼が瞬く間に失墜し、企業生命さえ揺るがす事態が起こっている。こうした中で、改めてクローズアップされているのが精度の高い検査、品質管理を実現する画像処理技術である。本稿では、食品の異物混入問題、JAS法改正案等の動きを踏まえ、多様化・高度化する検査ニーズに対応した画像処理システムの最新動向を紹介する。
食品開発にとって粉粒体加工技術は欠くことのできない最重要技術のひとつである。特に近年は素材の複合化、微粉化、多種多様な粒子に特性を与える微粒子設計技術など高度な技術が要求され、医療、ファイン化学分野からの技術導入も進んでいる。
食品工場および粉体工場ではHACCP/GMPの導入も進んでいるものの、品質安定のためには、粉塵から昨今騒がれている異物混入問題に至るまでクリアすべき課題は多い。あわせて粉体装置メーカーに対してもこれらの問題への対応が迫られている。本稿では粉粒体加工技術に欠かせない各工程と最新動向を紹介していく。
食品加工において不可欠とされるゲル化・増粘安定剤は、飲料・デザート、レトルト食品、調味料などカテゴリー・種類の増加に伴い用途の広がりを見せている。ゲル化剤ではチアパックのゼリー飲料、新食感デザートなど、増粘安定剤としては麺類や調理食品の物性改良と、近年各社が開発・提案したアプリケーションが市場で採用されていることもあり、安定的な荷動きの様子だ。また幾つかの素材では血糖値上昇抑制、整腸作用をはじめ生理活性の研究も進んでおり、機能性素材としての利用も活発化している。
本稿では、ゲル化・増粘安定剤用途に使用される各ハイドロコロイド・セルロースなどの最新の市場動向を探っていく。
近年、植物由来の様々なフィトケミカルが注目されているが、早くから市場での動きが活発化しているのがポリフェノール含有素材だ。フラボノイドをはじめとしたポリフェノールの研究は幅広い分野で行われているが、近年特に注目されているのが、ガン、心疾患、老化などの原因となる活性酸素の消去能や、その他の生体調節作用である。生体内の作用機序の解明なども含め、ポリフェノールの機能性評価には、さらに多くの研究が必要であることはいうまでもないが、フィトケミカルが注目されるなかで、ポリフェノールの研究の進展への期待は大きい。
本稿では注目されているポリフェノール素材の機能性研究と素材開発動向、市場での応用状況を探っていく。