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健康増進法の違反事例集は、健全な市場形成に逆行しないか

 迷走する検討会の話題は先に。産業界に明確な司令塔がない―これが業界の最大の悲劇である。大手も中小も王道の整備に手をつけず、わが身の安全と嵐を避けるすべを探すのみである。大儀も名文も示せず、我が歩むべき道を行きずりの面々に尋ねているようなものである。

 「錠剤はいらない」「健康食品はいらない」という国立栄研や消費者団体などの(健康食品排除論を展開する)外野の攻撃にさらされ、当局も手をこまねくばかりである。そして万作尽きて、辿り着こうとしているのが健康増進法による表示規制である。ところが「△△はだめ」「□□はだめ」という規制で、本当に健全な運用になるのか。そもそも今日の分かりにくい表示事例が生まれたのは、「だめ」の積み重ねの結果であった。規制が薬事法に始まり、足らなければ通知通達の運用拡大、そして4・13事務連絡という担当官のつぶやき・・・。

 現在の表示の流れも、正確な機能表示の実現が難しい中で、曖昧なイメージ表示が主流になり、逆にエビデンスの確保義務が薄れるという事態を生み出している。虚偽・誇大表示の禁止が、曖昧なハードルへの逃避を促し、その結果、消費者に分かりにくい表示が横行するという悪循環を生み出している。健康増進法はそもそも表現の自由にかかわる憲法違反の悪法という指摘もあったが、それゆえ、当時の行政官は「伝家の宝刀は抜かない」「運用は弾力性を持たせる」などの知恵を働かせ、バランスを取ってきた経緯もある。慎重なる議論を求めたいが・・(関連健康産業新聞、健康産業速報)

発行日: 2010/06/24
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