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【特集】健康酢 商品増加、機能性表示、GIで市場復活へ


メディアでの紹介きっかけに、売上増

健康酢市場は昨年、テレビや女性誌が広くお酢の健康機能を紹介したことで好調に推移した。今回の取材では、スーパーマーケットを中心に健康酢を展開する企業などで前年比2ケタ増となったという。機能性表示食品では、ミツカン、山田養蜂場で酢酸を機能性関与成分に計27品が受理され、内臓脂肪、血圧低下を訴求する商品が投入されている。「鹿児島の壺造りの黒酢」が農水省所管の地理的表示保護制度(GI)に登録されたことで、海外での展開にも期待が高まっている。



メディアでの紹介きっかけに、2ケタ増も
市場は回復基調に ――

昨年は、テレビ番組や女性誌で黒酢の健康機能について紹介されたこともあり、各社好調に売上を伸ばした。TBS系列『サタデープラス』では、昨年 1 、3 月と立て続けに「酢しょうが」の老化防止効果を紹介したことで、お酢が最も売上を伸ばす夏場に加え、秋、冬も好調に推移したという。『女性自身』では、国立がん研究センターががん罹患状況を解析した際、最も“がんにならない県”として、鹿児島県が挙げられたことを紹介。鹿児島大学の黒酢の抗がん作用の研究結果や皮膚がん細胞の増殖抑制作用などを取り上げた。
こうしたメディアの紹介が消費者の需要を喚起し、各社は好調に売上を伸ばした。健康酢を製造するメーカーへの取 材 で は 、「 前 年 比 2 ケ タ 増 で 伸・・・

市場拡大中のシニア、スポーツ向けなど
新規用途広がる

各メーカーによる商品開発も進んでいる。醸造元の老舗メーカーであるミツカン、タマノイ酢、マルカン酢などに加え、ヤクルト本社、伊藤園、資生堂、ライオン、オタフクソースなどが健康酢を販売しており、商品数は増加傾向にある。
主流だった大ビンや1L紙パックタイプ商品の需要が減少傾向にあるなか、150~200mLの容量の少ない飲み切りサイズの商品が人気。また、フルーツや野菜を使ったお酢や女性向けにヒアルロン酸、コラーゲン、食物繊維、L -カルニチンなどを配合し・・・

各社、機能性研究で差別化
GI登録で、海外展開拡大に期待も

健康酢の機能性研究では、各社が継続的にエビデンスデータの蓄積を進めており、差別化を図っている。黒酢の機能性研究の第一人者である坂元醸造では昨年 3月、鹿児島大学共同獣医学部の叶内宏明准教授らの研究グループによるマウス実験で、黒酢が認知症の発症を予防する可能性があることを発表した。
ファーマテックでは、『黒酢濃縮末』を用いた第三者機関による研究で、肥満者16人を対象にヒト試験を実施。全体脂・・・
(詳しくは3/15発行・第1616号で)



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