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【特集】DHA・EPA 機能性表示食品で市場活況

”記憶力の維持”、”中性脂肪低下”テーマに83品へ

機能性表示食品の登場で、一層勢いをみせるDHA・EPA。もともと機能性素材のなかでも抜群のエビデンス数を誇り、特に生活習慣病領域では医薬品としてEPAの活用が拡大している。今やDHA・EPAは健康増進や健康寿命延伸という観点からも切っても切れない存在になりつつある。食品形態もバラエティに富んでおり、機能性表示食品受理数トップとなるニッスイではサプリメントはもちろん、ソーセージ、冷凍食品、レトルトスープに至るまで、幅広い食品に応用。他社も同様に追随しており、DHA・EPAの市場は拡大基調をみせている。機能性研究も盛んに行われており、抗炎症やアイケア、血圧降下、スポーツシーンでの利用や介護予防の切り口からも利用が検討されるなど、DHA・EPAの有用性が認知されはじめている。


機能性表示関連商品は83品に
DHA・EPA市場は300億円規模へ

機能性表示食品の受理数が877件を超え、今夏にも1,000件に到達するかという勢いをみせるなか、その 1 割近くの83品がDHA・EPAを関与成分とした商品が占めている( 4 月26日時点)。なかでも受理数トップを誇るのがニッスイで、同社全受理数43品のうち、DHA・EPAを対象とした商品は42品。DHA・EPAに関する機能性表示食品を牽引している。機能性テーマは「中性脂肪の低下」と「学習記憶の維持」とし、サプリメント、ソーセージ、冷凍食品とバラエティに富んだ商品群を展開している。DHA・EPAは魚油由来ということもあり、一般加工食品との親和性が高く、今後も一般食品への応用は増えるとみられる。一方サプリメントでは、水産メーカーのはごろもフーズが同社初となるサプリメントで機能性表示を受理。水産系メーカーでは極洋や、いなば食品など、サプリメントの取り扱いを行っている企業も多く、今後も機能性表示食品の・・・

原料サプライヤーも提案強化
新原料の登場も

機能性表示食品の届け出が活況になったことで、原料供給量も拡大基調となっている。受理数トップのニッスイの原料販売部門(日本水産ファインケミカル事業部)では、健康食品向け原料が好調に推移しているという。自社でシステマティックレビュー(SR)を実施し、届出受理の実績があるため、メーカーからの問い合わせも多くSRのサポートも含めた提案・・・

EPA摂取の機運高まるか
EPA/AA比の重要性示唆

古くは1960年代の疫学調査で、グリーンランドのイヌイットが冠状動脈疾患による死亡率が低いことから注目されたEPA。

特にここ最近では、血中のEPAとアラキドン酸(AA)の比率を指すEPA/AA比の重要性が指摘されており、製薬メーカーなどを中心にその啓発活動も活発になってきている。EPAもAAも必須脂肪酸ながら、そのバランスが重要で、EPA/AA比の数値が低いと心血管疾患のリスクが高くなることが研究であきらかに・・・

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