行政・業界ニュース

16年健食ネット通販4.6%増、主役は50代

健康食品のネット通販が拡大、支出額は50代が最多 ── 総務省統計局は先月30日、2016年の「家計消費状況調査」年報を公表した。調査対象22品中13品が前年割れとなる中、健康食品は4.6%増で、伸び率では4位。今年に入ってからも健康食品ネット通販は5ヵ月連続の2ケタ増となっており、高齢層に支えられてきたマーケットで、働く世代をターゲットとした商品開発の重要性が高まっている。


健食の伸び率 4 位に

「家計消費状況調査」では、2015年 1 月分から、化粧品や衣類、書籍など22品目のネット通販支出状況について調査を開始。アンケートで、「多くの世帯で健康食品をネット購入している実態が明らかになった」(家計消費状況調査係)として、健康食品が調査の対象に加わった。2016年 1 月分から、前年対比が可能になっている。

16年平均のデータは 2 月に公表。先月30日にまとめた年報によると、2 人以上世帯でネット通販を利用した世帯の割合は27.8%。10年前から15.1ポイント上昇した。一方、16年のネット通販支出金額は1ヵ月平均で8,535円となり、前年比1.2%減。統計局では、消費者は日用品等をネットで頻繁に購入するようになったものの、消費全体はマイナスで、結果として世帯当たりの購入額が減少したのではないかとしている。

統計からは、ネット通販は各商品・サービスが一律に成長しているわけではなく、伸び悩む分野もあることが明白になっている。

22品目の中で増加したのは 9 品目(右上表)。「健康食品」の伸び率は4.6%増で4 位。1ヵ月平均の支出額は316円だった。ネット通販限定の平均値であり金額は少ないが、「家具」(210円)、「医薬品」(82円)、「出前」(57円)、「電子書籍」(43円)などを上回っており、「健康食品」は支出額では22品目中10位となっている。

健康食品の支出額を世帯主の年齢階級別にみると、最も多いのは50代で472円(前年比2.6%増)。家計調査では高齢になるほど健康食品の支出額が増えるが、ネット通販では50代をピークに、60代が322円(同1.6%増)、70代が236円(同2.6%増)、80歳以上が165円(同17.9%増)と減少していく。スマホを含めてネットを駆使する若い世代は、30代が222円(同8.3%増)・・・

詳しくは紙面(2017年7月19日発行号)で → 購読はコチラ

媒体紹介

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP