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【健産online】子供のサプリ誤飲、米国で50%増 特に6歳未満

米国で、サプリメントの摂取に関して中毒事故管理センター(Poison Control Center)に寄せられた電話相談が2005年から12年までの間に50%近く増加し、特に6歳未満の子供の誤飲事故が多いことが分かった。調査は24日「Journal of Medical Toxicology」に掲載された。特定の成分を配合したサプリメントで深刻な健康被害が生じていたことも判明し、調査チームは米国食品医薬品局(FDA)へ規制を求めている。


調査チームは、2000年~12年に中毒事故管理センターに寄せられた27万4998件の電話相談の内容を分析。約7割が6歳未満の子供による誤飲だった。ほとんどの場合副作用は起こらなかったが、4.5%は深刻な健康被害が生じていた。

健康被害を引き起こしたサプリメントの種類は、エナジードリンクが最も多く、植物由来の製品が次いだ。エナジードリンクに含まれるどの成分が健康被害と関連しているのかは、事例が少ないため調査では特定できなかった。植物由来のサプリメントでは、ダイエット効果があるとされるマオウで死亡事例が6件あり、2004年にFDAが販売を禁止。以後、相談件数は減少した。また、強壮効果などがあるとされるヨヒンビンを含むサプリメントでは、不整脈、腎不全、発作などに加え、死亡事例も1件あった。調査チームは、「研究は、ヨヒンビンとエナジードリンクに対するFDAの規制の必要性を明らかにした」として、当局に対応を求めている。

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