健産抄

「ヘルステック」、「ビューティテック」新時代の幕開け

年末に、映画「ザ・サークル」を観た。ネットワークが支配する近未来サスペンス。情報化社会の行く末やSNSとの関係、個人情報の扱い方を改めて考えさせられた。

いま、政府は、サイバー空間とリアルライフを融合する「Society5.0」社会を目指して着々と準備を進めている。個人データ管理や運用の整備は喫緊の課題。産業界でも俄かにヘルステック、ビューティーテックと囁かれ始め、新時代の到来を実感せざる得ない。多くの個人データを活用して、リアルライフに快適なパーソナライズで還元する。より個人に寄り添うサービス。すでに米国では先進企業を中心に、IoT.AI.ビッグデータを活用した美容サービスがスタートしている。アンケートや個人データから、「あなたに似合うファンデの色は…」「リップの色は…」「スキンケアは…」と、後から後からリコメンドしてくれる。最近は、自分からは決して選ばない意外な色を勧める「偶然の出会い」を演出してくれるという。

件の映画で、次に会う約束を「後でメールして」と言う主人公に、対する幼馴染が「今会ってる時に決めればいいのに」と返すシーンがある。スマホ中毒を自認する身としては、耳が痛い。ヘルステック、ビューティーテックに、人の力を重視して、人と人が対峙する価値をどう組み込んでいくかが、ビジネス成功の分かれ目となりそうだ。

 

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