健産抄

「温泉」を軸に日本の「健康」と「観光」を見直す

今年も11月に世界のスパ&ウエルネス産業のトップが集結する国際会議「Global Wellness Summit」が米国マイアミで開催された。数年前から、同サミットの議題のひとつとして話題に上っているのが「ONSEN」。その心身のウエルネスへの効用や、リゾートビジネスとしての可能性が議論されてきた。自ずと、温泉大国日本への関心は増すばかりだ。

中国本土や東南アジア各国での温泉リゾートや温浴施設開発の案件が増加しており、日本の温泉研究の知見が必要とされているのだという。有数のウエルネスリゾートを展開する「AMAN(アマン)」で北アジア担当スパディレクターを務める清野志さんは言う、「もっと、日本は温泉、温浴の魅力をアピールしていくべき」と。

日本こそがウエルネス大国。その魅力は温泉文化と気付かせてくれる。国内ではいま、環境省主導で、『新・湯治』についての議論が始まった。科学的データの蓄積を国も試みようとしている。いわば日本古来のウエルネスツーリズムである『湯治』を、現代にアレンジし、国民の健康増進や、訪日外国人の増加に活用していこうというものだ。いまこそ、関連する行政、温泉地、専門家、周辺産業が膝を突き合わせて、「日本の温泉」の「力」や「可能性」を議論する時。

 

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