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2017年化粧品市場、1兆6,000億円台に 国内生産・輸入とも大幅増インバウンド需要で伸長

2017年の化粧品市場が過去10年で最高金額になった。経済産業省が先ごろ公表した生産動態統計によると、2017年1~12月の化粧品販売金額は、1兆6,292億1,000万円(前年比7%増)に。日本輸入化粧品協会が先月7日に発表した2017年1~12月の化粧品輸入実績も2,461億円(同107%)となり、2017年の化粧品市場は国産品、輸入品ともに好調に推移したことがわかった。

◆過去10年で最高、全品目で前年比超え

経済産業省の生産動態統計によると、2017年の化粧品販売金額は、過去10年間の統計上、初の1 兆6,000億円台を突破し、最高金額となった。成長率も2013年以降、5年連続での成長となっている。

品目別では、「香水・オーデコロン」43億4,500万円(前年比14%増)、「頭髪用化粧品」4,030億3,600万円(同± 0 %)、「皮膚用化粧品」7,745億9,800万円(同8 %増)、「仕上用化粧品」3,548億7,400万円(同13%増)、「特殊用途化粧品」923億5,800万円(同7%増)となり、全品目で前年比を超えた。

◆大手決算も2ケタ増など好調

大手化粧品メーカー各社の2017年12月期決算をみると、資生堂、コーセー、ポーラは前年同期比で2ケタ増となるなど、各社とも前年比を祝廻り好調に推移。国内の雇用・所得環境の改善に伴い、日本人による化粧品購入も緩やかな回復基調にあるものの、大幅増の背景には、増加傾向にある中国をはじめアジア圏からの外国人観光客によるインバウンド需要が大きな追い風となっているようだ。

◆輸入実績も2年ぶりに回復

一方、2017年の化粧品輸入実績は2,461億円(前年同期比7 %増)と、2年ぶりに増加に転じた。類別概要をみると、「香水・オーデコロン類」263億円(同11%増)、「頭髪用化粧品類」531.7億円(同5 %増)、「皮膚用化粧品類」962億円(同6 %増)、「メーキャップ化粧品類」415.5億円(同19%増)となり、全て前年同期比を上回った。

輸入化粧品の場合、近年は……

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1641号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら

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