「一斉分析」強化でポジティブリスト制に対応
康食品を含むすべての食品を規制対象とした農薬等のポジティブリスト制の施行を2ヵ月後に控え、受託分析機関への健康食品の分析依頼や相談が急増している。ポジティブリスト制では世界中で使用されている799品目の農薬等に対して、残留基準が設定されていない成分に暫定基準と一律基準を設定。農薬等が一定量を超えて検出された場合、行政命令で流通禁止措置がとられる厳しい制度だ。昨年12月、ポジティブリスト制の関連通知が出されたことを受け、健食業界では残留農薬に対する自主検査を強化し、リスク回避を図ろうとする動きが本格化している。受託分析機関サイドでも低価格化、検査精度の向上、短納期などの差別化を図り、顧客の囲い込みに向けたサービス提案を活発化させている。目前に迫ったポジティブリスト制と健食業界への影響と対応、受託分析検査ビジネスの最前線をリポートする。
発行日: 2006/03/15
国内流通量180t、原油高で相場に影響も
鮫肝油は、健康食品として30年以上前から愛用されている。中高年をはじめとしたリピーター層に支えられており、ブームに左右されない伝統素材として安定した市場を形成。国内流通量は180t前後とみられる。一方で、原油高による影響などから今後、原料価格高騰の可能性が出てきた。近年の鮫肝油市場では、新素材の開発やアジア市場への拡大、内外美容、アンチエイジングを切り口にした各世代へのアプローチなど、新たなフィールド開拓を行っている。脂質代謝改善作用についての研究報告もされており、生活習慣病予防などの訴求も進んでいる。また海洋汚染による重金属や残留農薬問題が話題となる中、各社、安全・品質への取り組み強化を図っている。
発行日: 2006/03/15
底力見せた納豆サプリ市場、200億円射程内に
日本の伝統食品である納豆は整腸、抗菌活性を持つ食品として古くから知られていたが、納豆の持つ血栓溶解作用や骨粗しょう症予防などの機能性が解明されるにつれ、納豆の評価は世界的に高まってきた。納豆菌由来の御三家といわれるのはナットウキナーゼ、ビタミンK2、納豆菌。これらに代表される納豆サプリメント市場は、ナットウキナーゼのパイオニアとして市場を牽引する日本生物.科学研究所が二桁台の成長を遂げ、市場全体でも前年比7%増の180億円到達、200億円の大台が射程内に入った。3月にはホンダトレーディングが市場に参入するなど、新たな市場形成に向けた展開も活発化してきた。ビタミンK2と納豆菌は複合素材として安定した市場を形成、欧米向けの輸出も視野に入ってきた。今後、医療分野や海外での販路拡大、機能性研究の進展など、さらなる躍進が期待される納豆サプリメント市場をリポートする。
発行日: 2006/03/15
日本農芸化学会2006年度大会(京都・3月25~28日)、日本薬学会第126年会(仙台・3月28~30日)が今月下旬、開催される。両学会とも、それぞれ農芸化学、薬学の見地から食品機能の解明に取組んでおり、今回も乳酸菌、ローヤルゼリー、ポリフェノール類、酵母類、キノコ類、CoQ10、大豆イソフラボンなど機能性食品関連の研究発表が目白押しとなっている。日本農芸化学会の第3回農芸化学研究企画賞受賞講演では、新種のビタミンとして注目されるピロロキノリンキノンの機能解明などの講演が行われるほか、「コエンザイムQバイオロジーの新潮流」(共催:日本コエンザイムQ協会、座長:山口大農・山田守氏)、「植物ポリフェノールの抗アレルギー作用とそれを利用した食品の開発」(座長:農研機構・山田(前田)万里氏ほか)などのシンポジウムが開催される。一方、日本薬学会での健康食品関連の発表は100題を超え、医薬品と食品の関係に関する研究発表も多数発表される。
発行日: 2006/03/15
市場規模600億円を堅持
一般食品に近い健康食として成長した健康酢。特に「黒酢」、「香醋」、「もろみ酢」の3素材が市場を牽引。テレビ番組などで、脂質代謝や血流改善作用など、有効性が盛んに取り上げられ、ドリンクタイプを中心に急激に拡大。紅酢、老陳醋、果実酢といった新素材の登場もあり、一時期のピークには及ばないものの、市場規模は約600億円を維持している。その一方で、粗悪品や低価格品の乱売により消費者の混乱を招いたことで、行政や業界団体は明確な規格基準化に着手。黒酢については昨年7月に改正JAS法が施行されたほか、もろみ酢も有力メーカーで組織される協議会が品質基準の規格化に向けて動き出している。また5月から施行される残留農薬ポジティブリスト制についても米、玄米、大麦を原料とする黒酢や中国産香醋を取扱うメーカーは成分分析や品質確保への対応を急いでいる。市場の健全化に向けて動き出した健康酢市場を検証する。
発行日: 2006/03/15
介護予防とシニアライフ関連製品やサービスを集めた「シルバーサービス2006」が、2日から4日までの3日間、パシフィコ横浜で開催された。同展は介護予防関連の展示会では2006年初の本格的なイベントで、出展者数93社・158小間、介護・医療関係者など2万人が来場した。
発行日: 2006/03/15
食品安全委員会は「食品に関するリスクコミュニケーション-大豆イソフラボンに係る食品健康影響評価(案)に関する意見交換会-」を先月28日大阪で、今月2日に東京で開催した。ともに今回の上限値設定数値に対する疑問や一部マスコミの誤解を招く報道を懸念する意見が挙がった。
発行日: 2006/03/15
ヘルスチェック市場、安定成長
活習慣病やその原因のひとつで動脈硬化の危険因子であるメタボリックシンドロームの増加、高齢化社会などを背景に、医療制度は破綻状況にある。医療費の自己負担増加もあり、国を挙げて“予防”へ取組んでいる。国民の未病意識も高まりを見せ、日常の健康管理に気を遣う人が増加している。こうしたなか、日常の健康管理の実践に欠かせないのが、ヘルスチェック機器やサービスだ。現在、さまざまな機器やサービスが登場、堅調に推移しているが、ヘルスチェック市場が次のステップへ進む上で、「データの有効活用」というキーワードが見えてきた。
発行日: 2006/03/15
アガリクス2社製品で「問題となる所見なし」「安全性の確認進んでいる」(厚労省・対策室)
アガリクスの安全性について国立医薬品食品衛生研究所の報告を受け、厚労省は2月13日、食品安全委員会に3製品について評価依頼をすると共に、キリンウェルフーズのアガリクス製品の販売停止を同社に要請した。厚労省対策室では「現時点で2社(S・S・I、サンヘルスの2社)の製品には問題となる所見がない」としているものの、新聞や週刊誌が「アガリクスで健康被害」と喧伝したため、取引の中断や返品、市場からの撤退などの動きが業界全体に広がっている。ピーク時に650億円あったアガリクス市場は、ブック商法の薬事法違反問題で半減し、今回の発表で、深刻な状況が広がっている。落ち着きを取り戻すには更に時間がかかりそうだ。
発行日: 2006/03/ 8
日本健康・栄養食品協会は2日、トクホの市場規模及び、表示許可状況に関する調査結果を発表、05年度のトクホ市場規模は、前回調査比11.1%増の6,299億円に達していることが明らかになった。
発行日: 2006/03/ 8
日本コエンザイムQ協会(東京都千代田区)は先月24日、東京工科大学(東京都八王子市)で、同協会の第三回研究会ならびに総会を開催。会員や全国の研究者など約160人が参加した。
開会にあたり同協会理事長・山本順寛氏が登壇。「爆発的な人気となり多数の企業が市場に参入したのはうれしいが、予想通りCoQ10が含有されない製品や不当表示の問題が表面化した。昨年9 月より長年検討していた品質認定マークをスタートさせたが、マークの浸透が消費者保護の一助になることを願っている。また、CoQ10の魅力を一層明らかにするための基礎研究の充実が必要。この研究会により研究が深化すれば幸い」と挨拶した。
当日は応募されたCoQ10に関する最新の演題12題が発表された。
発行日: 2006/03/ 8
ホンダの100%子会社、㈱ホンダトレーディング(東京都千代田区、�03-3215-9037)は今月から、高活性のナットウキナーゼ( 比活性20,000FU/g以上)の本格供給を開始し、健康食品市場に事業参入する。先月28日、都内で行った記者会見で明らかにした。国内市場のみで初年度売上げ2億円を見込み、3年後に7億円の事業に育成するという。また米国をはじめ、欧州、アジア各国でも事業展開していく方針だ。
発行日: 2006/03/ 8
05年青汁市場、620億円に
新たな切り口模索、飲みやすさ追及などで差別化
05年の青汁市場は、本紙調査で前年比微増の620億円前後(小売ベース・推計値)となった。青汁商品の売れ行きについて前年実績並みと回答する企業が多いなか、主要企業数社が2ケタ台の好調な売上げ伸び率を示しており、それが市場全体を若干押し上げた格好だ。これまで順調に拡大してきた青汁市場は、2004年には20%~50%増という好調な伸びを示す企業が目立ち、市場規模600億円前後(小売ベース・推計値)に到達している。昨年も新商品上市が相次ぎ、前年の勢いを持続するかにみえたが、市場全体でみるとやや力強さに欠ける低成長となった。こうした状況下で、各社とも機能性研究による新たな切り口の模索、飲みやすさの工夫など差別化商品の開発に力を注いでいる。
発行日: 2006/03/ 8
高いリピート率、薬系・医家ルートで根強い人気
中国の伝統的な漢方素材“冬虫夏草菌”の需要が増加傾向にある。関連各社によれば、中国本土の旧正月のお歳暮用途としても引き合いが増えているという。もっとも人気の高いチベット産の原体は、海抜3,000m以上の厳寒の奥地にあり希少性が高いため、需要増とともに価格も高騰し続けている。一方、培養品は価格が安く、量産体制やエビデンス構築も進み、広く利用されるようになったことから冬虫夏草全体の認知度アップに貢献。最近では、MLMや訪販での普及、飲食店での薬膳素材としての活用、お酒やペットフードなどとしての採用―― など幅広い用途で需要が高まっている。また、代替医療の現場でも活用されるようになってきた。
発行日: 2006/03/ 8
新規市場開拓に期待高まる
生の野菜や果実、野草、海藻など複数の植物を微生物の力を借りて発酵・熟成させて作られる酵素製品は、健康食品の草分け的存在である。その歴史は半世紀を優に越える。その間には、栄養学の分野で食物酵素の重要性が明らかにされ、また近年では、発酵食品のよさが改めて見直されている。これまで「イメージを伝えづらい」「訴求内容が限定できない」――といわれてきた酵素製品であるが、取り巻く状況は刻々変化している。そしてここに来て健康食品市場に「デトックス」という新たな考え方が登場。これも酵素市場には追い風となりそうだ。
発行日: 2006/03/ 8
大豆イソフラボンの上限値変更せず 「法外な量をとらない限り、問題はない」(東大教授・武谷氏)
食品安全委員会は先月20日、第33回新開発食品専門調査会を開き、大豆イソフラボンを関与成分とするトクホの安全性評価について審議し、懸案となっていた上限値について大筋合意に達した。上限値については、前回の調査会で示されたとおり、大豆イソフラボンの安全な1日摂取目安量は、大豆イソフラボンアグリコンとして70~75㎎、トクホとして上乗せ摂取する場合は1日当たり30㎎とした(1138号2面既報)。今後、国民から意見を募集し、最終報告案としてまとめ、食品安全委の本委員会に報告する。また専門調査会では、最終評価書案をまとめるにあたり、参考人として日本産科婦人科学会理事長で東京大学医学部教授の武谷雄二氏を招致し、エストロゲンの安全性と有用性について意見を聴いた。同氏の説明を受け、委員からは、大豆イソフラボンについて、有用性に関する議論を無視した安全性の評価に対して、「安全性しか評価しないから、妙な議論になる」と、トクホの安全性の評価システムに異議を唱える声も挙がった。
発行日: 2006/03/ 1
厚生労働省の研究班(主任研究者・住吉義光・四国がんセンター病棟部長)は、健康食品での抗がん力をヒトで検証する試みを3月から4月をめどに開始する。補完・代替医療にかかわる広い分野の科学的検証を行うのが目的だが、大々的な健康食品の臨床試験は初めてのものとなる。
発行日: 2006/03/ 1
「製品全体の安全性を疑うものではない」(厚労省・北島室長)
食品安全委員会は先月16日に開いた定期会合で、アガリクスを含む健康食品3品についてのリスク評価を開始した。厚生労働省から評価依頼があったのは、発がん促進作用が動物試験で認められたキリンウェルフーズのアガリクス健食の販売禁止措置の妥当性と、他2 品の安全性評価について。キリンウェルフーズではすでに当該商品を含むアガリクス健食の販売中止を決めているが、厚労省では発がん促進作用の原因がはっきりしないことなどもあり、食品安全委への評価依頼に踏み切った。
発行日: 2006/03/ 1
美肌から「メタボリックシンドローム」へ
国内では美白・美容素材としての利用が主となるブドウポリフェノール。末端の市場規模は100億円目前とも言われるが、多くの研究データを背景に、女性層中心の美容訴求から中高年男女をターゲットとするメタボリックシンドローム対応へと訴求拡大の傾向にある。またブドウポリフェノールの関連原料は、総ポリフェノール含有量で見た場合に他の競合素材と比べて価格的メリットも大きく、素材の切り替え需要も見込まれている。またこれまで副素材としての配合が主流だったが主素材としての利用も増えてきており、一般消費者への認知も拡大傾向にある。このため本年度中の100億円市場突破は間違いないと見られる。
発行日: 2006/03/ 1
CD包接、マイクロカプセル、超微粉砕、単細胞化技術・・・今後ヒット商材に決め手にも
健康食品の素材にCD(サイクロデキストリン)包接やミクロン単位のマイクロカプセル化、超微粉砕など特殊な加工技術への需要が高まっている。これらの技術に共通するのは、「物性の安定化」、「吸収性向上」を目指すといった「素材に付加価値を与える」ことだ。最近では植物細胞を単細胞化したり、常温で酵素分解する特許技術なども注目され始めた。健康志向の高まりや国民医療費高騰など社会的問題を背景に、さらに拡大を続ける健康食品市場。素材ごとに多数の商品が流通している中で、「いかに他社製品との差別化を図るか」というニーズが、こういった特殊加工技術の需要を高めている。CD包接、マイクロカプセル、超微粉砕技術、単細胞化技術などの特殊技術を紹介する。
発行日: 2006/03/ 1
手軽なレトルトタイプ製品が好評、小売店活性化の切リ札としても期待高まる
米国の歌手やハリウッド俳優、スーパーモデルなどが実践していることで一躍注目を集めたマクロビオティック食。近年、逆輸入的に日本でも認知が拡大、ロハスブームの追い風もあり、実践者が増加している。これまでは、「手間がかかる」「美味しくない」などの理由から、一部の健康意識の高い層や、病気に悩む人たちが養生食として実践するにとどまっていた。しかし、ここ数年、女性誌やムックなどでマクロビオティック特集が組まれるなど、若い女性を中心に“健康的な食事=お洒落なライフスタイル”としてブーム化。「手軽に食べられて」「味も良い」レトルトタイプ製品も充実、新規参入企業も相次ぐなど、市場はにわかに拡大傾向にある。
発行日: 2006/03/ 1
リピーター獲得し好調推移
ここ数年、ヒット素材を中心に動いていた健食市場。だが、新たな潮流が生まれつつある。「オーダーメードサプリメント」、各個人の生活習慣等の属性についてアドバイザーなどが相談に応じ、各自の栄養状況に合ったサプリメントを提供するサービスだ。最近は、爪ミネラル検査や酸化ストレス測定器、抗酸化力測定器、遺伝子検査キットなど科学的機器を用いて個人の健康状態をチェックし、科学的なデータに基づきサプリメントを提供するサービスも増えてきている。こうした動きは医療機関でも積極的に取り入れられている。いくつかのクリニックで検査機器を活用した「サプリメントドッグ」などを開始するところが出てきており、サプリメントの新たな提案法として注目が集まってきている。
発行日: 2006/03/ 1