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元CRN議長「スーパーフードは過去のもの、トレンドは腸内環境」

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米サプリ大手B&D Nutritionのウィリアム・ヴァン・ダイク社長は、21日から中国広東省で開かれている第四回食品由来ペプチド学術研究会(IACFP)に参加した中で、健康産業新聞記者との単独取材に応じ、「サプリメントにおける世界のリーダーである米国が、ペプチド分野では中国に後れを取っている」との考えを示した。そのほか、米国での最近のトレンドなどにも話が及び、「スーパーフードは米国では10年前のブームだ」と語った。
―今回IACFPに参加しての印象は?
米国含め、世界中から幅広い人々が来ており、非常に感銘を受けている。学術発表も興味深いものが多く、ペプチドの世界で何が起きているのかを改めて知ることができる。


―参加を決意した理由は?
サプリメント業界において、ペプチドは新しく注目されつつある。この分野において、中国は成熟した市場であり、今回の参加を決意した。
―中国は成熟しているといえるか?
ペプチド分野においてそれは明確だ。中国ではこの分野に多額の投資が行われており、今回は日本からも(中国産ペプチド原料の)導入を検討する企業が参加している。
中国がペプチド分野においては最も成熟しており、日本は成熟しつつある段階、さらに遅れた米国が追いかける、という形になっている。
―サプリ先進国である米国が追いかける、というのは興味深い構図だ。
非常に興味深い構図だ。ペプチドにおいては中国がリーダーであり、米国は遅れている。これから中国に学んでいく必要がある。サプリメントの世界的リーダーである米国は、ペプチドにおいてはこの現状を受け入れている。
―あなたはCRN(米栄養評議会)議長も務められましたね。
90年代中盤から後半にかけて、CRN議長を務めた。米国では、FDA(連邦食品医薬品局)、FTC(連邦公正取引委員会)、議会の三つがサプリメントの規制に関係しているが、それに対して業界側が一丸となって声を上げることができるのは、CRNの重要な役割だ。
―日本ではすこし事情が違っているが。
日本も類似のモデルを採用することができると思う。CRNも日本の一部政府機関と極めて効果的な仕事をしている。米国がやってきたことは、日本もできるはずだと考えている。
個々の企業の利害が違うのは当然だが、安全性の問題など、業界が一つの声を上げる必要がある場合には、CRNのような存在が非常に大切だ。
―米国のサプリメント市場におけるトレンドは?
プロバイオティクス、プレバイオティクスが米国の今のトレンドだ。かつてはタブレットやカプセルが普通だったが、いまではグミタイプやスティックタイプが人気だ。
オメガ3も根強い感じだが、プロバイオティクスが圧倒しつつある。
―スーパーフードはどうか?
アサイ―やチアシードといったスーパーフードは、米国ではすでに過去のものになっている。十年前にブームになったが、今のブームはプロバイオティクスだ。

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