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“オーガニックだから”では売れない時代に

美と健康の仕掛け人に聞く
ビヨンドビューティパリ コスミーティング
ビューティチャレンジャーアワード ディレクター ヴァレリー・ヴァニエ氏

 ダイエット&ビューティーフェアに登場したこともあるヴァレリー氏は、フランスで毎年秋に開かれる美容の展示会「コスミーティング」で、出展製品の中からクオリティや将来性を審査して表彰する「ビューティチャレンジャーアワード」のディレクターを務める。来日した同氏にフランスのオーガニックコスメ市場について伺った。今年のダイエット&ビューティーフェアでも同展示会とのコラボを予定している。


●フランスのオーガニックコスメ事情は?
 
 フランス国内のオーガニックコスメ市場は、いままでは中小のメーカーが多く、資金力が無かったため、消費者へのPR が十分でない面もありました。ところが最近になって、大手企業がオーガニックコスメは成長が見込める分野だと目を付け、ブランドを買収し始めました。これによって市場の競争は激しくなり、新規参入する中小の会社にとっては非常に厳しい環境になってきているのが現状です。
 
 また、消費者は明らかに機能を求めています。これを受けて、メーカーのオーガニック製品を作る技術は、ここ数年で格段に進歩しました。オーガニックの力を最大限に活かせるようになり、製品によってはケミカル系よりも効果が出せるものも登場してきました。利用者の中には、“オーガニックの方が肌に効くのではないか?” と考えている人も少なくありません。使ってみてケミカル系より良いと実感して、オーガニックコスメに移行している人たちも多くなっているようです。
 雑誌では、「オーガニックビューティ」という言葉も生まれ、製品にはライフスタイルを彩る高いデザイン性も求められています。
 
 また、オーガニック食品市場がここ2年で約32%アップしており、それがコスメ市場の拡大を後押ししています。食品を通してオーガニックの価値を理解した方が積極的にコスメも買っているようです。購買層が広がったことで、低価格帯の商品も登場してきています。
●日本での市場拡大に必要なことは?
●今後の展望は

以下、詳細は紙面でご覧下さい。
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ヴァレリー・ヴァニエ氏
化粧品会社、マーケティング会社を経て、コスミーティングで行われるビューティチャレンジャーアワードのディレクターに就任。コスミーティングは、フランスの美容総合展示会「ビヨンドビューティパリ」(2010 年の出展社数731 社、会場面積約50,000 ㎡)の化粧品分野のトレードショー。

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