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星野リゾート、温泉旅館「界」の戦略

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「ご当地スパ」という日本発コンテンツ

大分県玖珠郡九重町 「星野リゾート 界 阿蘇」

 星野リゾートは、2011 年10 月より、温泉旅館「界」ブランドの展開をスタートした。現在は、阿蘇をはじめ、津軽、松本、出雲、伊東の5 カ所。サービスの品質統一と、地域らしさで施設の魅力を発揮する。いま界ブランドにとって、スパは欠かせないアイテムとなっている。


阿蘇の麓で過ごす贅沢な時間
 「星野リゾート 界 阿蘇」は、阿蘇九重連山の麓、大草原の中にある。8000坪の敷地に12 のヴィラが点在。森の中で、干渉しないよう配置された客室では、夜間に灯明が焚かれ幻想的な空間を演出する。翌朝は、鳥のさえずりで目覚め、雲海に浮かぶ阿蘇の山並みを一望。この壮大な景観、掛け流しの露天風呂、そこで味わう九州の新鮮な食材が界阿蘇の魅力。そして、阿蘇特産の馬油のスパトリートメントが、阿蘇らしさを増幅する。
 
 本館のテラスやダイニング、ラウンジ、からは阿蘇五岳見渡せる。ヴィラは、全12 室(2 名用8 室、4 名用4 室)。各客室のテラスには露天風呂、内湯に湧水のジャグジー風呂を完備する。夜間は庭で灯明が炊かれ幻想的な空間を演出する。
 
 九州新幹線開通もあって、関西からの増客があり、九州圏内や、関東圏の客と3 分するまでになっているという。現状は、1 泊客が8 割を占め、周辺の観光地である黒川温泉や湯布院を移動しながら宿泊する客が多い。
阿蘇スパの馬油トリートメント
 スパは本館のテラス下にある。界阿蘇スパは、阿蘇の湧水、単純泉の泉質、純度の高い馬油(マーユ)、山葵、生姜、白檀、白茶等に加えてローズウッドの精油を使ったオリジナルトリートメントが特色。スパの利用者は宿泊客の12星野リゾート、温泉旅館「界」の戦略~ 13%だ。利用層は40~60 歳代が主流を占め、いわゆる子育ての終わった世代の主婦層。母娘で受けるケースも多い。
 
 界スパの開発や教育を携わる星野リゾートの渡邉径子氏は、トリートメントと各地の温泉の泉質との相乗効果にこだわる。「界の施設では、温泉水とわさびやショウガなどの和の植物を用いたオイルや各地の特産を使用します。
 オールハンドのトリートメントは、点より線、線より面をより重視している点が特長です。じっくりと、柔らかくリンパを流して、粧材との相乗効果でリラックスを提供します」(渡邉氏)。
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