特集

アンチエイジングには投資惜しまず

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【特集:スキンケア】

節約志向下でも市場拡大

 加齢ともに気になる肌の悩みは「シミ、シワ、たるみ」に集約される。これらに対応する美白、保湿、抗シワ成分を配合したアンチエイジング化粧品は、全体が縮小するスキンケア化粧品市場で毎年拡大が続いている有力カテゴリーといえる。


アンチエイジング関連セミナー活況
 
 先日、開かれたダイエット&ビューティーフェア、スパ・ジャパンでは、多くのアンチエイジング訴求化粧品が出品され、会期中のアンチエイジングや化粧品関連のイベント、セミナーには多数の聴講者が訪れた。
 ビューティー&ウエルネスサミットでは、アンチエイジングネットワーク理事長の塩谷信幸氏が「見た目のアンチエイジング」に関し、美容と医療の融合について講演。専門セミナーでは、湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科部長の山下理絵氏がアンチエイジング医療の最前線について触れた。さらに、アットコスメを展開する㈱アイスタイル取締役の山田メユミ氏が、2012 年上半期「ベストコスメ」スキンケア部門に、乾燥に特化したイブ・サンローランのエイジングケア美容液が選ばれたと発表。東京工科大学光老化研究室教授の正木仁氏は、シワ、光老化のメカニズムについて講演した。
 
 セミナーの中で正木氏は、肌のアンチエイジングに最も重要な要素は抗酸化であるとしたうえで、紫外線などによる酸化ストレスによって皮膚の表皮、真皮でどのような変化が起こっているかを解説した。紫外線を浴びた皮膚の真皮内では、コラーゲン産生の低下、エラスチン繊維の変性が起こり、結果としてシワの形成、皮膚の弾力低下を招く。また、保湿の重要性について、肌が乾燥すると炎症性のサイトカインが増えてくることが分かってきており、これがシワを形成する一因になると考えられるという。
抗シワ効能追加から1 年
  
 2011 年7 月、化粧品の56番目の効能として「乾燥による小じわを目立たなくする」が追加された。この効能を標榜するためには、日本香粧品学会が定めたガイドラインに準拠した評価試験を行う必要がある。効能追加から1 年が経ち、果たして市場は拡大したのだろうか。
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