特集

最先端コスメ、照準は“抗老化”

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【特集:アンチエイジング】

 肌の研究が進み、機能性の高い化粧品が次々と発売されるアンチエイジング市場。高齢化社会の下で、肌のアンチエイジングに対するニーズは高まる一方だが、ここ数年、乾燥による小じわの改善や紫外線防止効果の新表示が可能になり、市場全体の活性化が期待されている。


世界が認める日本の化粧品技術
 加齢による肌の悩み「シミ、シワ、たるみ」の解決に向け、日本の化粧品メーカー各社は日夜研究開発を進め、その成果は世界的に認められている。
 2012年10月、47カ国が加盟し、世界で最も権威あるとされる化粧品学会「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)」の学術大会が南アフリカで開かれた。同大会には、20カ国より221のテーマがエントリーし、資生堂が口頭発表基礎部門、ポーラ化成工業がポスター発表部門で最優秀賞に輝いた。
 最優秀賞の受賞数は、資生堂が通算16 回で世界のメーカーの中で1 位となっている。
 資生堂は、レーザー光線を使い、肌を傷つけずに、外見からは分からない肌内部のコラーゲンの状態を可視化する技術が評価された。肌のハリや弾力が低い皮膚は、紫外線や加齢で顕著にコラーゲン線維がダメージを受けていることが確認できたという。
 ポーラ化成工業は、シミのメカニズムに関する新しい知見が評価された。シミはメラニンの蓄積によっておこるが、シミが起きる際に大量に発生する新しい因子を発見した。同社では、この研究成果を活用することで、これまでとは異なる効果的な美白化粧品の提案ができるとし、すでに新商品に一部が応用されているという。
 日本の化粧品技術、特にスキンケアの機能性研究は、世界でもトップレベルにある。あるメーカーは「日本の消費者はスキンケアを重視し、アンチエイジング効果に対する要求は非常に高い。外資系メーカーが、わざわざ日本に研究所を置く理由がここにあり、これが化粧品技術を成長させている側面がある。この世界レベルの技術は、人種的に近いアジア諸国をはじめ、もっと外国へ輸出していくべき」と話す。
紫外線防止の新表示可能に
EGF 医薬品成分化は結論出ず

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