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「カーブス」15店舗に、今年出店を加速

 簡易型のフィットネスクラブ「カーブス」が店舗を増やしている。月会費も安く、女性専用なので気軽に参加できると運動嫌いの主婦の間でも人気を集めている。「カーブス」は1992年米テキサス州で誕生し瞬く間に店舗を伸ばし、約10年で全米7800店舗のナンバーワンフィットネスクラブになった。飽和状態になると海外へ進出し、現在、世界35カ国で9,400店舗を数える。日本へは昨年7月上陸、現在15店舗を展開する。


初年度展開は、直営3、FC12店舗
 
 昨年3月、_ベンチャーリンク(東京都台東区)が、日本法人_カーブスジャパンを設立、当初計画を初年度20店舗でスタートした。7月4日直営の戸越店(東京)を皮切りに8月には都立大店、町田店と続けてオープンした。これ
ら直営店は米国のビジネスモデルが日本でどうかを見極める実験店でもあったが、順調な立ち上がりが確認できた。10月31日いよいよFCの7店舗がオープンした。仙台、前橋、小田原、北柏、富山、松山、山口という地域、物価、習慣も違う7つのエリアでの展開だったが、全店ともオープン時の集客に成功、12月には5箇所で2店目が追加された。これで合計15店となった。 
 参画企業はすべて異業種で、携帯電話の代理店やマンガ喫茶、ホテル、飲食店女性向けウィッグメーカーと様々だが、サービス業で女性のマネジメント経験がある企業が多いという。米国では、会員だった女性が起業するケースが多く80%が元会員で看護師や美容師などの職業の経験者も多いという。
 
 延べ床面積40坪にマシン12台をサークル状にセットし、あいだに有酸素運動を挟みながら2周する約30分のサーキットトレーニングで、トレーニング中の輪にはいつからでもどこからでも参加できる。運動が苦手な人でもスタッフの指導の下皆で動くので苦にならない。入会金15,000円(割り引き有り)、月会費5250~6900円(支払い方法で違いあり)。1店舗の目標会員数は400人で260~270人が収支の分岐点となる。
 初期投資は、運転資金、物件取得費、開業までの人件費・家賃などすべてを含めて1800万~1900万。同社では初期費用回収は1年半~2年位と見ている。
5年後、マクドナルド店舗の半分2000店へ
 
 商圏は、都内だと徒歩や自転車で5分~10分といった1駅範囲内、シャワーがないのでジャージで通える範囲だ。郊外だと車で5~10分。今回のFCでも2店目を4Kmしか離れていないところに作った例もある。立地は駅前の一等地である必要はなくビルの2階や3階で十分。
 
 1992年米テキサス州で誕生した「カーブス」は瞬く間に店舗を伸ばし10年で全米7800店舗のナンバーワンフィットネスクラブになった。飽和状態になると海外へ進出し、現在、世界35カ国で展開し、全体で9,400店舗を数える。
ここ4、5年は、年に1000~2000店ペースで出店してきた。カーブスジャパンでは「スピード展開が大切。米国ではマクドナルド2店舗に対してカーブスが1店舗と云われている。日本でもそれ位の距離圏内で出店を考えていきたい。いま日本でマクドナルドは3800店ですから、5年後には半分として全国で2000店にしたい」と話した。

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