連載

Rreport of Natural Product Expo West 2019(ナチュラル・プロダクト・エキスポ・ウェストポ2019)

今年もアナハイムに世界中から来場者が集まった

今年も3 月の5 日~ 9 日まで南カリフォルニアのアナハイムコンベンションセンターにおいて第39 回Natural ProductExpo West(ナチュラル商品展示会)が開催されました。この展示会は世界最大の自然食の展示会で例年拡大を続けています。2019 年度は3600 の出展数(う
ち600 が新規出展)があり、来場者は136ヵ国から8 万6 千人超える数が参加しました。
出展で一番目についたのはCBD 関連商品(カンナビジオール=麻から抽出された成分)でした。これらはオイルを中心に経口摂取のものから、カプセル状、清涼飲料水、そしてガムからチョコレートバー、ペット

数多くのCBD関連商品が並んだ

フードまで幅広く紹介されていました。ただし麻といっても幻覚作用を引き起こすTHC(テトラヒドロカンナビオール)とは構造が違い、作用も異なるのだという説明もしっかり発信されておりました。CBD は世界が注目する成分で、国によっては医師が治療に使用しているところもあり、癲癇、睡眠障害、痛みの軽減などの効果が認められているそうです。近年、自分自身で健康を管理し、未病をふせぐ工夫をするセルフメディケーションの一環として、CBD の需要がさらに伸びるであろうと言われています。その他のサプリメントコーナーでは、相変わらず睡眠導入を促すサプリや、美容や関節に良いコラーゲン、抗酸化や抗炎症効果が期待されるクルクミン(ターメリック)、消化機能を助ける酵素や乳酸菌がポピュラーでした。
スキンケア部門では、以前に私の記事でも取り上げましたが、2019 年9 月にカリフォルニア州で可決した2020 年1 月より州内において動物実験を行った化粧品の輸入・販売を禁止する法案の影響で、Cruelty free(動物実験を行わない)をメインに打ち出す商品が多く、それと合わせてVegan(原料に動物性成分を含まない)商品が目につきました。同時に、昨年に引き続いてパッケージのリサイクルや、環境にやさしい容器を使用したエシカル系商品もメインストリームになってきているなと感じました。
食品ではプラントベースと呼ばれる疑似肉が注目を集めておりました。このブームのきっかけはBeyond meat という商品で、レオナルド・デカプリオやビル・ゲイツを始めとする複数の著名人が出資していることでも知られるカリフォルニア州のスタートアップです。最も驚くべきことは全米でもトップに入る食肉メーカーであるタイソン社もBeyond Meat の株8%を持っているということです。今まで疑似肉といえば大豆が原料でしたが、プラントベースミートはビーツやココナツなどの消化に良い野菜に代替えされています。また今年も牛や鳥の骨を煮出したスープ=Brothも根強い人気でした。スープベースではなく」そのまま温めてコーヒーのようにして飲むことで体に必要なコラーゲンや栄養素が瞬時に摂取できるということでハリウッドスターを中心に大流行しています。発酵飲料であるコンブチャ(紅茶キノコ)
の人気も変わらず高く、一般グロサリー店内に生で搾りたてのコンブチャを提供するところも増えてきています。
新しいとことではカリフラワーを使用した食品で、糖質を多く含むハイカロリーな小麦や米、またはマッシュポテトの代替品として、低カロリーですが栄養豊富なカリフラワーの認知度も急上昇しています。そして、環境持続型の農法で育成された食肉の出店や、近い将来の食糧難を救うとしてコオロギなどの昆虫食の出店があったことも驚きでした。
包括的には、エシカル& 持続型の商品が、自然食のみならず食品、サプリメント、スキンケアを含む業界全体で今後も拡大していかなければいけないテーマ なのだなという感想です。

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