米国のヘルス& ビューティで緑茶への関心が高まってから約10 年が経過しました。特に2013年以後から現在にかけては、世界各地から米国へ輸入される緑茶の量は年々上昇傾向にあります。そして今は飲料だけではなく、デザートやガムなどのスナックにも用いられ、緑茶が持つ抗酸化作用と殺菌効果はソープを含む基礎化粧水の原料としても多様に用いられています。また、ハイテク産業の街シリコンバレーでは、メジャーIT企業の多くで作業中のリフレッシュと健康への配慮を同時に与える事で仕事がはかどるという理由から“Work Conditioning Beverage (仕事中のコンデションを改善するための飲料)” として、いつでも緑茶が飲めるように無料のペットボトルを社内で準備しているそうです。
最近ではその緑茶の中でも甜茶を粉末にした日本産抹茶への人気が高く、ミレニアム世代が多く働く西海岸や、シカゴ、テキサス州のダラス&ヒューストン、そしてニューヨーク等の大都会で、コーヒーの代わりに抹茶を選ぶ傾向The Matcha Movement が起こっているそうです。それらのきっかけは第一にMatcha 特有の美しい緑が写真にアップしたときに見栄えが良い=インスタ映えするという事。次に、コーヒーよりも神経が過敏になりがちなカフェインが控えめで、逆に精神の安定にも役立つテアニンの含有量が豊富なことでストレスの軽減に役立つという事だそうです。
Matcha( 抹茶) はWhole Foods をはじめとする健康食品の大手スーパーマーケット等で、近頃は定期的にその淹れ方のデモンストレーションをしたり、簡単に家庭で淹れることができる抹茶セットの販売を行う店舗もあります。そして街角のデザートショップ、フィットネスジム内にもMatcha メニューを中心とするMatcha Café の出店が増えてきています。
連載
The Matcha Movement in U.S.(アメリカの抹茶ブーム)
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