行政・業界動向

“食が創る予防医学“をテーマに公開シンポジウム

未来健康共生社会研究会第12回公開シンポジウム(主催:(一財)渥美和彦記念財団 共催:(一社)臨床ゲノム医療学会) が17日、「五感ケアによる健康長寿への挑戦~「食が創る予防医学」が指し示す未来~」をテーマに都内で開催された。

特別講演では東京大学高齢社会総合研究機構特任教授の辻哲夫氏が「超高齢社会の到来とフレイルへの政策対応の在り方について」と題し特別講演を実施。“食”、“社会参加”、“運動”がフレイル予防につながると語った。その後、栄養学、健康食品の安全性や効果、医療、機能製表示食品制度など、様々な観点から専門家による講演が行われた。

日本栄養士会会長の中村丁次氏は「未来栄養学の目指す方向性」をテーマに講演。超高齢化社会において“疾病の予防や治療、さらに快適な生活を送るため、地域と協力した栄養管理体制の構築や健康の保持・回復などに適する“特別用途食品”の拡大や普及の必要性に触れた。また国連で定められたSDGs(持続可能な開発目標)に掲げられた目標17のうち、貧困や教育、労働など11の目標に“食”や“栄養”が関連しており、世界の抱える様々な課題の解決に重要な役割を担っていると指摘した。

またイギリスの医学誌ランセットを中心とするEATランセット委員会が2019年1月に発表した報告書についても言及。研究成果として、世界で持続可能な食糧供給を実現するための戦略が提案されており、その中で研究チームが推奨している「地球に優しい健康な食事の目標値」が日本人の食事に近いと紹介した。

日本では来年、栄養に関する現状の確認と課題に向けた国際的な取り組みの促進を目的に「栄養サミット」の開催を予定している。

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