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【話題の人】星野リゾート 代表取締役社長 星野 佳路氏

日本のサービス業には、「生産性を上げる」視点が必要
 ㈱星野リゾート(長野県軽井沢町)星野社長のインタビューの後篇。「星のや 軽井沢」は稼働率約80%前後をキープし、年末にオープンした「星のや 京都」も好調なスタートを切っている。
 現在は、スパを導入予定のため準備中だ。今回は、沖縄・竹富島リゾートなど最新施設の動向や、国の新成長戦略のひとつ観光立国化への課題について聞いた。


■国は観光立国として2020 年訪日観光客数2,500 万人を目指していますが
 
 観光産業の特長はインバウンドによる外貨獲得がプラスだということです。観光にとっての輸出はインバウンドです。いま訪日外国人数は800 万人ですが、一方で日本から海外への観光客が1,600万人ですから、経常赤字の状態と言えます。
 
 仏、アメリカ、スペイン、イタリア、中国など観光の5大国といわれる国々はいずれも年間観光客が3,000 万人を超えています。フランスにいたっては人口の6,000 万人より多い8,000 万人を集客しています。
 このようにインバウンドが増えれば、自動車産業のように日本経済にも良い効果をもたらすでしょう。観光の場合は、全国の地方経済にも波及効果が期待できるのです。
 
 私は、以前から日本の観光産業のポテンシャルは非常に高いと考えてきました。
 
 ①国の認知度、②アクセス、③安全という観光大国の条件面で日本は群を抜いていますし、実際訪日した観光客の方々の満足度も非常に高いからです。しかしながら、現在の観光客数は世界で28 位と低迷。つまり需要はあるのに、実際の客数は少ないのです。
 他、本紙では沖縄・竹富島のリゾート開発について、集客方法などの問題についてインタビューしています。

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