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「ユナイテッドアローズ」のビューティ戦略

選択眼を武器にライフスタイルを提案

0516top.jpgフロアの中でひときわ目をひくコスメ

東京都渋谷区
「ユナイテッドアローズ
原宿本店 ウィメンズ館」

 いま、アパレルのセレクトショップで、ビューティ商材の導入が盛んだ。最大手ユナイテッドアローズは、昨年10月、原宿本店 ウィメンズ館の大幅リニューアルオープンに伴い、コスメ販売だけでなく、ヘッドスパ、ネイルサービスも採用した。セレクトショップ業態のこうしたビューティ志向をビジネスチャンスと見る美容関連各社は多い。


■流行感度の高い30代働く女性に
 ユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館(281,6坪)は、昨年10月大幅なリニューアルを果たした。「衣・食・住・知・遊・美・癒」という7つの分野でセレクトした商材を提案する。
 ビジネス用途などオンタイムのウエアの1階フロアから階下に降りると、スポーツウエアやシューズ、カジュアルなウエアに並び、コスメ、フレグランス、リビング用品が売られている。また、今回、初となるネイル&ヘッドスパのサロン「a twig(ア ツィグ)」と、月4回の料理教室も開催するキッチンスタジオも加わり、内装イメージは、「大人の女性の邸宅」。
 アパレル業界低迷の中、いまセレクトショップは、ファッションや雑貨だけでなく、リビング用品、生活雑貨へと領域を広げ、カフェなどの異業態をも併設する傾向が強まっているという。
 セレクトショップ最大手㈱ユナイテッドアローズ(東証1部)は、26店舗の「ユナイテッドアローズ(UA)」の他にもターゲットやカテゴリーをセグメントした複数のストアブランドを持ち、全160店を展開している。「ユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館」は、特にファッション感度の高い30代の働く女性をコアターゲットとして、そのライフスタイルを総合的に提案している。マスコミ関係などのトレンドリーダーも多く利用する。
 全店共通のハウスカードの会員数は110万超。自社のECサイトでの通信販売も強化して、1店舗並みに売り上げを伸ばしているという。新製品やイベントの情報をWEBでチェックし、購入は実店舗でという客も多く、店内での買い回りやウインドショッピングなどで滞留時間は長い。信頼するセレクトショップが演出する心地よい空間で、過ごし、買い物するステイタス感が一定の層に響いているようだ。
 同社は「お客様の求めるものが、生活全般に、多岐にわたり、より付加価値のあるものになっている。そこでセレクトショップの選択眼に共感して信頼を頂いている」とニーズを分析する。コスメや雑貨ホームウエアなどの取り扱いはUA内での約20%を占める。
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