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アロマセラピストは、 医療現場でも期待されている

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博士(農学)/薬剤師/アロマセラピスト 熊谷千津氏
 熊谷千津氏は製薬会社に勤務後、アロマ先進国の英国で香りの効果、代替医療法として実践されているアロマを学んだ。帰国後はアロマテラピーの普及や、緩和ケア病棟の立ち上げに携わってきた。今後、医療の中のアロマテラピーに期待する事は何か、セラピストは何を目指すべきか、同氏に聞いた。


●アロマとの出会いは英国留学時だとか?
 薬系の大学を卒業し製薬会社で薬の研究開発に携わっていました。その時、体には元から一番良いコンディションを保とうとするホメオスタシスと呼ぶ生体恒常性を保つ機能が備わっている事を知り、人体の不思議な力に興味を覚えるようになっていました。
 そして5 年後、語学習得のつもりで渡航した英国で出会った一冊の本がその後の人生を大きく変えることになりました。そのアロマの本の著者であるロバート・ティスランド氏の「人間には本来自然治癒力が備わっていて会話やスキンシップ、香りといった五感の刺激でその力をより高めることができる。香りを嗅ぐ事で薬がいらない状態を維持することもできるのだ」という考えに感銘を受けました。すぐに彼の事務所を訪ね、彼が運営するアロマスクールに入学してしまったのです。まだ日本でアロマが殆ど知られていない17 年前の事です。
 その時、既に英国では色々な地域に補完代替医療センターがありました。そこで体調や希望に沿ってアロマテラピー、ホメオパシー、食事療法などの代替療法が受けられるのです。英国でも保険制度の問題などから、予防を意識する方々が少なくないことを知りました。
 英国にいる間は、様々な香りの効果を目の当たりにする事がしばしばありました。スクールの同期生は、過敏性腸症候群(IBS)を患い治療を受けていたのですが根本的な改善に至らず悩んでいました。そこで、ローマンカモミール、ペパーミントをブレンドしたアロマテラピーや食事療法を行ったところ見事に心も体も自然と力をつけて回復したのです。
●英国から帰国したときの国内の様子は?
●今後アロマの目指すものは何だとお考えでしょう

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