コラム

「働く女性のウエルネス市場」が 動き出した!

政府の「女性版骨太の方針2023」(6月)では、健康診断に月経困 難症などの問診項目追加やフェムテックの活用が盛り込まれている。9月に厚 生労働省は、働く女性の健康問題把握のために5,000人規模の実態 調査の着手を発表した。月経困難症や更年期障害について、仕事への影 響や生産性の変化を分析するという。東京都でも、企業や働く女性への実態 調査を行い、10月から特設サイト「働く女性のウェルネス向上委員 会」で働く女性や企業のサポートを始めた。来年4月スタートする国の健康政 策「健康日本21(第三次)」では、重点項目に「女性の健康」を 初めて加えた。いま、間違いなく社会や環境が変わりつつある。22回目を迎えた Diet & Beauty Fairは今年も「働く女性の美と健康を応援する」をスローガン に開催され、展示会場では多くのサポートビジネスが紹介された。イベントやセ ミナーでも、温活、腸活、眠活、骨活、筋活や、フェムテック、フェムケア の最新情報が発信された。経済産業省の経済社会政策室室長 相馬知子 氏や、まるのうち保健室(三菱地所)の井上友美氏が登壇したプログラム(※) では、テクノロジーを活用した新事業の登場や企業の職場環境によい兆しが あると伝えられた。しかし、女性の健康課題には、まだまだ顕在化していない多 くの不安や悩みがありそうだ。そのニーズの本質に目を向けた新しいサー ビスや商品も登場し始めている。いよいよ期待の市場が動き出した。

※「ウエルネスビジネスミーティング」第1部 働く女性の美と健康応援プロジェクト~フェムケア、フェムテックの現状とこれから(2023年9月27日)

(「DIET&BEAUTY」秋号<2023年>抜粋)

イベント情報

PAGE TOP