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韓国農水産食品流通公社、機能性表示食品など本場韓国産えごま製品拡販へ

韓国農林畜産食品部の傘下機関である韓国農水産食品流通公社(東京都新宿区)では、今年7 月に機能性表示食品の届出が受理された『えごまの葉』(販売元:㈱太成)をはじめ、『母心生えごま油』(同:㈱母心ジャパン)など、韓国の代表的な定番食品のひとつである“えごま”関連製品の日本での拡販に力を入れている。

えごまは、韓国『農事直設』(1429年)に油麻(ゴマなどをさす言葉)、水荏子として記録されており、古くから栽培されている韓国を代表する伝統ハーブのひとつ。βカロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど栄養成分が豊富に含まれていることでも知られる。

えごまの葉は、韓国ではSsam(サン:“包む”の意)野菜として、サンチュやケール、チコリーなどとともに、焼肉をはじめ、刺身などを包んで食べる定番食材で、キムチやチヂミ、カムジャタン、醤油漬け、味噌、餅などさまざまな料理で使用される。

生産者は、韓国政府の農林畜産食品部が定めた「韓国農水産物品質管理法」などにより、安全性に関する検査を定期的に受けることを必須とし、自主的に安全性検査も実施。対外輸出品については、錦山郡農業技術センター及び忠清南道農業技術院に年4回検査を依頼して品質管理を実施するなど、厳格な品質管理を備えたオートファームによる施設栽培品を使用している。

今年7月、韓国錦山(クムサン)産『えごまの葉』として初の機能性表示食品(届出番号F109)が登場。輸入販売元の㈱太成(東京都足立区)では、韓国の輸出有望品目と位置付け、2019年より機能性表示取得の準備を進めてきた。

えごまの葉に含まれるロズマリン酸には、花粉やハウスダスト、ホコリなどによる目の不快感を軽減することが報告されており、今後、眼の不快感軽減に寄与する生鮮食品として提案を強化していく。また、α-リノレン酸の豊富なえごま油として、機能性表示食品を視野に入れる韓国コメガ社製『母心 生えごま油』の提案にも力を入れる。

輸入販売元の㈱母心ジャパン(東京都新宿区)によれば、メーカーのコメガ社は、生油製造方法特許(第10-0830349)を基に、韓国忠清北道陰城郡にて原料生産から製品加工まで一貫して製品を製造。ISO22000、ハラル認証、USのFDAなどの認証も取得済み。

同公社では、韓国の食品メーカーのグローバル展開を視野に、米中日の中でも、特に日本の機能性表示食品制度に着目。今年から新たに輸出環境対応チームを新設するなど、公社として韓国の食品メーカーの機能性表示食品届出を支援できる体制を整えている。

「えごまの葉およびえごま油ともに、食卓の定番である韓国同様、日本市場でも健康に寄与する野菜として定着することを期待している」という。

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