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新型コロナ禍、関連商材の人気沸騰(特集/オーラルヘルスケア)

新型コロナ禍で“オーラルヘルスケア”への関心が一層高まっている。本紙が化粧品受託企業に実施した調査では、今年上期の人気受注アイテムで、歯磨き剤およびマウスウォッシュの受注が上位にランクインした。主に口から侵入してくる細菌やウイルスの防御、マスク常用に伴う口臭ケア対策として需要が拡大しているもようだ。近年の研究では、う蝕(虫歯)と歯周病の口腔2大疾患が糖尿病や心疾患、がん、アルツハイマー病など全身疾患にも関与していることが徐々に解明され、また老化に伴う口腔の虚弱性「オーラルフレイル」対策も求められている。今後の関連商材の需要拡大を見込んで、オーラルヘルスケア素材・商材の開発も活発化。民間調査会社の発表で4,000億円を超える巨大市場を形成するオーラルヘルスケア市場では、次なるヒットを予感させる注目商材も続々登場している。

口腔内の悪玉菌、がんの転移促進にまで関与

口腔内の常在菌のバランスが乱れ、虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌が優勢になることで、口腔内に留まらず全身の健康に対しても悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかにされている。

なかでも細菌の塊である「プラーク」や舌表面に付着する「舌苔」を放置することで、歯周ポケットにプラークが溜まり、歯茎が炎症して溝が深くなることで歯周病となる。

厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」によると、2017年の「歯肉炎および歯周疾患」の総患者数(継続的に治療を受けている者)は、398万3,000人で、前回調査よりも約67万人増加している。

また同省が5年ごとに実施している歯科疾患実態調査では、2016年の年代別の歯周病有病率は、30~60代にかけて高く、30代以上では3人に2人と、歯周病はまさに国民病と言える状況となっている。

専門家への取材から、口腔内の乱れが全身疾患に繋がる一例を挙げると、歯周病菌が作り出すタンパク分解酵素が、口腔内の粘膜を破壊してウイルスや細菌の侵入を許し、ウイルス性・細菌性疾患の重症化の危険性を高めるという。

さらに歯周病菌が血液に入り込み、全身を巡ることで糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞をはじめ、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβを増やすことも明らかにされているという。

最近の研究では、歯周病菌の一部が胃を通過して腸管に入り込み、腸管内の細菌叢を乱すことで、大腸がんの原因になること、がんの転移を促進すること、さらには食道がんや関節リウマチなどの病態とも関連しているとの研究データも出ているという。オーラルヘルスケアはまさに、全身疾患を予防する1 丁目1 番地だ。

抗酸化食品・発酵食品も有効“唾液ケア”に注目

オーラルヘルスケアには毎日の歯磨きや舌苔の除去が重要だが、神奈川歯科大学副学長の槻木恵一教授は、“唾液ケア”を推奨する。唾液は食物の消化、摂食嚥下や発声のサポート、歯の再石灰化を促す、口腔内粘膜の保護や修復、口腔内の自浄作用など様々な役割を担っている。

唾液中には…

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