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機能性表示の拡充に注力、 自社素材の開発も視野に(特別インタビュー/㈱ディーエイチシー取締役本部長 影山将克氏)

㈱ディーエイチシー(東京都港区)は今年、創業50周年を迎えた。高品質・低価格を打ち出した商品開発や機能性表示食品の充実を追い風に会員数は増加傾向に。「続けやすい価格で潜在ニーズを獲得した」という取締役本部長の影山将克氏に話を聞いた。

── 創業50周年を迎えて
高品質・低価格路線を売りにして利用者を増やしてきました。会員数も順調に伸びており、9月1日現在で1,565万人を突破しました。

この10年で伸びたサプリは、「DHA」と「ルテイン」。最近の消費者はエビデンスを重視する傾向にあり、機能性表示食品としてリニューアルしたことが需要を後押ししました。今後10年先も高品質・低価格路線を堅実に進めていきたいです。

── サンプル依頼 医療機関から

最近は医療機関から臨床試験用のサンプル依頼が増えています。サプリ使用について、メディカル分野においても抵抗感が薄れつつあるようです。これは機能性表示食品が生み出した新たなニーズと捉えています。

この潮流を受け、我々は何か新しいビジネスができないか検討段階にあります。例えば、善玉菌ややせ菌の割合、疾患リスクがわかる腸内細菌検査など。サプリ活用も視野に新たなビジネスモデルを探っていきたいです。

── 自社素材の開発も視野に

自社素材の開発はやりたいと思っています。当社単独で取り組むのが良いのか、原料メーカーを絡めたカタチで製造から組んでいくのか、やり方は色々あると思います。

── チャイナフリー、約9割切り替え

全体の8〜9割は切り替えを終えました。ビタミンCはインド産とイギリス産に変更しました。最終製品の価格変更も現状行っていません。物流・輸送の工夫を積み重ねるなど、コストカットは全社一丸となって取り組んでいます。

── 課題はありますか?

切り替えが難航しているのは、ローヤルゼリー、香酢、生薬由来成分など。価格の問題や数量確保の難しさが背景にあります。ローヤルゼリーは台湾はじめウクライナ産もあるため、引き続き検討していきます。

── 海外の市場戦略は?

海外展開は今後も積極的に行っていきたいです。販路はインドネシアやベトナムなど、東南アジアを中心に広がりをみせています。台湾ではDHC法人があるほか、直営店やコンビニで販売しており、ビタミンCやビタミンBミックス、ビタミンDなどを中心に好調に推移しております。

海外におけるディーエイチシーはサプリのイメージが強く、ネームバリューも高いです。現地法人は減っているものの、販売する国は拡大傾向にあります。

── 注目している素材は?

商品化は未定ですが…

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