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市場規模、1.2%増 の211億円(特集/水素)

4年連続の市場拡大も外的要因で成長率に急ブレーキ―― 。本紙が今回2022年通期の水素商材の市場動向について調査した結果、市場規模は約211億円(前年比1.2%増)となったことが分かった。2022年の市場は昨年同様、水素商材の多くがニーズを拡大した一方、外的要因で製品開発面等に支障をきたし商機を逸するなど、ジレンマに陥った1年だった。この数年で水素商材のエビデンスデータも充実し、メディカル・コメディカル業界やスポーツ業界をはじめ、美容業界などでニーズが拡大。さらにコロナの影響も徐々に薄れる中、訪日外国人の大幅な規制緩和を受け、海外展開も復活の兆しが見られる。水素初の機能性表示食品誕生にも期待が掛かる。2023年も外的要因への懸念は残るものの、躍進の材料は整っている。水素商材の最新市場動向をレポートする。

外的要因で成長に急ブレーキ 製品開発に支障

本紙では今回、水素商材の主要メーカーへの訪問取材および取り扱いメーカーへのアンケート調査を実施。35社から回答を得た。

主要企業の売上高の合算および増減率をもとにした2022年通期の水素商材の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、推計で約210億8,200万円(前年比1.2%増)となり、4年連続で市場は回復したことがわかった。

ここに日本トリムやパナソニックなどが電解水素水整水器として販売する「アルカリイオン整水器」を加えると、400億円前後と推計される。

2022年通期の経営状況について、「良かった」との回答は、昨年調査より6.3ポイント減の25.7%、増収企業も34.3%で約2割減となった。減収企業も28.6%で約1割の増加となった。

今年上期の調査では、約7割の企業が通期での増収を見込んでいたが、実際の増収企業は半分と大きく下振れした。

コロナ禍で宣講販や催事、健康・美容施設などでは、集客販売活動が十分できなかった点、また取扱いアイテムによる好不調なども影響したと考えられるが、今回の取材および調査からは、下振れの要因は、水素商材の需要が落ち込んだというよりは、むしろ外的要因によるところが大きかった。

外的要因については、①「カプセル不足」、②「中国のロックダウン」を挙げる企業が多かった。

①では、大手カプセルメーカー2社による自主回収問題を受け、水素サプリメント用ハドカプセルの調達が困難になったことで、製造販売やOEM供給に支障をきたした。②では…

続きは、本紙11月16日発行号(1752号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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