特集

オーラル、フェムケアとしても期待(特集:コエンザイムQ10)

 「強い抗酸化作用」「エネルギー産生促進」という2大作用を有するCoQ10。食薬区分の改
正から20年が経つ今も、体感、認知度の高さに加え、豊富なエビデンスを背景に安定市場を
形成する。還元型、酸化型原料を用いたサプリメントをはじめ、飲料、ゼリー、グミなど様々な
商品に利用されている。機能性表示食品では、還元型CoQ10が牽引。受理件数が最も多い
「疲労感の軽減」のほか、オーラルケア、オーラルフレイル対策として期待される「お口の潤
いに役立つ」や、「睡眠の質の向上」「ストレスの軽減に役立つ」といったヘルスクレームも表
示可能になった。新たなヘルスクレームを目指したデータ蓄積や、酸化型原料を用いて機能
性表示食品の届出準備をする事業者も。また、多彩な健康機能を持つCoQ10は、フェムケア
商材にも利用が進んでいる。

食薬区分から20年以上の実力素材
国内堅調、海外は需要続く

 CoQ10は、2001年3月の食薬区分の改正により食品として利用可能になり、健食業界では20年以上にわたり利用されている。2001年の翌年に設立された業界団体の日本コエンザイムQ協会理事長・山本順寛氏は、「CoQ10は、私達の細胞がエネルギーを生み出す上で、なくてはならないもの。健康食品は何らかの体感を得ないと続かないが、CoQ10は長年、健食業界で利用されており、これがCoQ10の凄さであり、魅力だと言える」と話す。
市場では、「酸化型」と「還元型」の2種類のCoQ10原料が流通。「酸化型」は、体内で還元型に変換され、各臓器に運ばれ利用される。乳化技術や包接技術により水溶化させることで、体内での吸収性を高めた原料などがある。「還元型」は、体内での変換の必要性がなく、そのまま体内で力を発揮するといった特長を持つ。・・・

 

続きは、本紙4月19日発行号(1762号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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