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【健康食品GMP】機能性表示制度背景に取得企業増加 163社182工場に

 日本健康・栄養食品協会(日健栄協)と日本健康食品規格協会(JIHFS)の2団体が運用する健康食品GMPの取得企業は163社182工場(2017年2月22日現在)で、年々増加している。機能性表示食品制度においては、届出ガイドラインでサプリメント形状の加工食品にGMPに基づく製造工程管理が推奨されており、健康食品GMP取得によって届出資料の省略が可能であることなどから、取引先の要望で取得を目指す企業も増加傾向に。受理された製品のうち、サプリメント形状の加工食品は、医薬品GMPや米国GMPを含め、ほぼ全てGMP取得工場で製造されており、市場参入の続く機能性表示食品制度においては、一段と存在感が増している。

年々増加するGMP取得の動き
健食GMPの存在感が増している。GMP(Good Manufacturing Practice:「適正製造規範」)は、原料の入庫から製造、出荷にいたる全工程において、製品の品質と安全性を保つよう定められた規則。医薬品の場合、製薬メーカーに義務化され、製品ごとの許認可が要件となっている。健康食品では、サプリメントとして錠剤やカプセルなど医薬品に共通する形状が流通していることから、厚労省は2005年 2 月 1日付けで「錠剤、カプセル状等食品の適正な製造にかかる基本的考え方(ガイドライン)」を発表。原料の受け入れから最終製品の出荷に至るまでの全工程において、製品の品質と安全性の確保を、業界自らの努力で取り組むよう指導。(公財)日本健康・栄養食品協会(日健栄協)と(社)日本健康食品規格協会(JIHFS)は、2005年より厚労省のガイドラインに沿って認定を実施。取得企業は……

「一緒に育てる視点で調査」(日健栄協)
日健栄協やJIHFSでは、健康食品認証制度協議会からの要望やグローバルに対応できるよう、普及やマーケティングなどの支援事業に注力。日健栄協は、更新要件であるGMP関連セミナーについて、GMP教育訓練の一環として年 5 回実施するGMP教育セミナー及び企業や協会など業界の最新情報を発信する年 1 回の普及セミナーを開催。「年度内に 2 名以上受講すること」としている。中間実地……

「監査内容や審査会の責任重大」(JIHFS)
 一方、JIHFSでは、厚生労働省のGMPガイドラインに則り、2005年より健康食品GMP、原材料GMP、輸入健康食品GMP(GMPI)の認証を実施。10年の節目となった 2 0 1 5 年 か ら は 、 輸 入 原 材 料 G M P(GMPIM)の認証にも着手し、合計 4 種類のGMP認証を揃えることにより、国内で流通する健康食品とその原材料の品質確保を初めて可能にした。理事長の池田秀子氏は、「機能性表示食品制度による届出の増加傾向を背景に、監査内容や審査会……

 

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