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ティップネスの新・都心型クラブ

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身体の機能を高めるトレーニングで差別化

東京都渋谷区ティップ.クロス TOKYO 渋谷

 ㈱ティップネスが展開する新ブランド、ティップ. クロス TOKYO が好調だ。スラックラインやスピニング、低酸素トレーニングといった、国内ではまだ珍しい個性的なプログラムを次々と導入。渋谷という流行の発信地で、新しいクラブの価値に共感する若年層や女性の獲得に成功している。


●他店との本格的な差別化へ
 これまでのフィットネスクラブは、家の近所に新しい郊外型の店舗ができれば客はそちらに通ってしまう、競合店舗と差別化しにくい業態だった。「ティップ. クロス TOKYO 渋谷」の水原一鵬支配人は「いままでは、他のクラブと違いは価格的なメリットしか打ち出せていない面もあった」と話す。オープン時に大量の会員を募り、しばらくすると少なくない数が退会していくという業界全体が抱える課題への解決策も求められていた。
 他店にはない、新しいフィットネスクラブの価値をどのように作り続けるか。ティップ. クロスは、そこにこだわった。既存のティップネスのキャンペーンとも同調せず、独自のブランディングを行う。水原氏は、「ターゲットを年代や性別で分類せず、東京の渋谷という都市で前向きな生活を送っている人を対象に、ボディ・スタイル・センスを磨けるクラブを訴求している。また、フィットネスクラブという文字をはずし、エンパワーメントジムとした」と説明する。
 
 新しい価値の提供は、女性・若年層の獲得、退会率の減少という形で奏功してきた。同店舗の会員の年代比率は20~30 代が約75%と圧倒的に多く、男女比は48:52(1 月現在)と女性が初めて男性を上回った。顧客層は、以ティップネスの新・都心型クラブ前は年収200 万円から300 万円代が多かったが、年収600 万円以上の自己投資できる層がボリュームゾーンになった。
 他店にない、低酸素トレーニングを導入したことで、トライアスロン愛好家といった、これまで手が届かなかったコアな層への波及効果もあった。退会率の低さも特徴的だ。フィットネスの退会率は一般的に5~6%とされるが、同施設は2%程度下回る。アンケートで得られる退会理由の分析を重視し、満足が得られずに退会するケースを無くそうとしている。会員数は3700 人から4000 人の維持を目指す。
 今年5 月には同ブランド2店舗目となる新宿店のオープンが控えている。
●機能的なカラダを提案
●オリジナルプログラムの数々

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