行政・業界動向

理美容業、トータルビューティ化が活発に

ribiyou_130419.jpg理美容市場(矢野経済研究所推計)

 昨年度の理美容市場に関する調査結果(矢野経済研究所)が4月、発表された。調査結果によると、2012年度の理美容の市場規模は前年比99.4%の2兆2,265億円。このうち、理容市場は6,690億円(同99.0%)、美容市場は1兆5,575億円(同99.5%)だった。

 理容市場は、料金が2000円未満の低価格カットチェーンの台頭などから縮小傾向。美容市場も、厚生労働省の調査によれば美容室の軒数は増加傾向にあるが、節約志向の高まりによる来店サイクルの長期化や、客単価の下落などを背景に微減傾向にあるとした。


 注目すべき動向としては、ヘッドスパ・スカルプ(頭皮)ケア等ヘアケアサービスの定番化、トータルビューティサロン化、自然派・オーガニックコスメの採用サロン増加を挙げた。
 ヘアケアサービスは、ヘアケア意識の高い団塊世代、ヘアカラーブームを起こした団塊ジュニア世代に向けた、ヘッドスパ、炭酸トリートメントなどが定番化しているとした。
 トータルビューティサロン化では、低価格サロンとの差別化を図る付加価値型のサロンが増加。これらの施設ではネイルやフェイシャルエステ、フットケアなどサービスを充実させており、物販にも力を入れている。
 また、一般の化粧品市場と同様に、ナチュラル志向の需要が高まっており、自然派・オーガニック化粧品を採用するサロンが増えているとした。

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