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日本をオーガニックコスメ先進国に

【美の仕掛け人に聞く】
スイスラインジャパン代表取締役/オーガニックマーケット主宰
コスミーティング ビューティアワード 審査員 佐藤 久美子氏

 ㈱スイスラインジャパンは、西武池袋本店、有楽町西武で「オーガニックマーケット」を展開している。池袋店は百貨店の1 階に入ったことで話題を集めた。
 代表の佐藤氏はフランスで毎年開催される化粧品の展示会「コスミーティング」のビューティアワードで日本人唯一の審査員も務める。最新の欧州のオーガニックコスメの状況や国内の消費動向を知る同氏に、海外の現状や日本の市場について話を聞いた。


●コスミーティングとはどのような展示会ですか
 COSMEETING(コスミーティング)はフランスのパリで毎年開催されている美容産業の総合見本市「ビヨンドビューティパリ」の中の化粧品分野の展示会です。来場者はヨーロッパの小売店のバイヤーが中心ですが、スパの経営者なども商材を探しに来ます。今年は中国からの来場も多かったようです。
 ここ数年は特にオーガニックコスメの出展が増加し、2010 年は会場の正面にナチュラル&オーガニックゾーンが設けられました。コスミーティングには、「ビューティチャレンジャー」「ビューティオーガニック」「ビューティファーマ」の3 つのアワード(賞)があり、オーガニックアワードは昨年新設されました。それぞれ1 ブランドが選ばれます。
 その審査員になって3 年目ですが、毎年35 以上のブランドがエントリーされ、約2 ヵ月半かけて全てを試して評価します。他の審査員には、女性誌の編集者やボン・マルシェ、ギャラリー・ラファイエットなど有名百貨店のバイヤーなどがいます。
 賞の選考基準としては、新しさや奇抜さというよりも、商品としての完成度や売れるかどうかという観点で審査されています。オーガニックアワードが新設されたのはエントリーする化粧品に自然系が増えたこともあります。
● ヨーロッパのオーガニックコスメの状況について教えてください
 日本よりもトレーサビリティの意識が強いこともあると思いますが、ヨーロッパ、特にフランスではオーガニックコスメは年々拡大しています。フランスの消費者の20%が現在オーガニック化粧品を購入しており、3 年以内にすべてのコスメの3 分の1 がオーガニックになると予測する調査データもあるくらいです。
 ファッションやトレンドではなくカテゴリーとして確立され、バイヤーの知識レベルも上がり、第2段階に入っていると思われます。前出の百貨店はもちろん、セフォラなどの化粧品店もこの種の化粧品の売り場面積が増えています。「マドモアゼルビオ」という専門店もオープンし、1年で3 店に増えました。
● 欧米は日本市場をどんな風に見ているのでしょうか
 私がヨーロッパでよく聞かれるのは「日本のオーガニックコスメはないのか」ということです。日本は欧米人か見ると、海に囲まれ土壌が汚染されていない、四季がある豊かな国というイメージです。また、日本の製品であれば安心と思われています。フランスは日本ブームですし、日本のオーガニック化粧品や化粧品原料は輸出商品としても充分魅力的です。
 逆に日本市場へ参入したいという声も多く聞きます。ただ、日本は薬事法などもありハードルが高いと認識されています。
●オーガニックマーケットの展開は
 オーガニックマーケットは、現在オーガニック認証を受けた海外の製品を中心に25 ブランド展開しています。フランスやイギリスのオーガニックコスメのセレクトショップやフロアを参考にしました。基本はオーガニック認証を取得したものを扱い、認証を取っていない商品でもお客様にしっかりと説明ができる店舗を目指しています。
 最近ではリピーターが増えてきました。お客様は百貨店の1 階にあるため、用途や目的によって使い分けているようです。あえてカウンターを置いていないので、気軽に香りを楽しんだり、試めせるという声もいただきます。
 認証を受けたオーガニックコスメでもメイクアップの製品も増えてきており、裾野の広がりを感じています。海外の期待に応えられるよう、日本をオーガニック先進国にしていきたいと思っています。

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