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特集【注目のオーラルヘルス商材】市場規模4,000億円超、ユニーク商材も続々登場

う蝕(虫歯)と歯周病の口腔2大疾患が糖尿病や心疾患、アルツハイマー病など全身疾患と関連していることが徐々に解明され、口腔内の健康維持「オーラルヘルス」への関心が高まっている。また超高齢社会の日本では、老化に伴う口腔の虚弱性「オーラルフレイル」の問題も浮上、全身のフレイル予防の上でも、その対策が急務となっている。近年は腸内と同様に口腔内にも細菌叢(オーラルフローラ)が存在し、そのバランスを図る「口腔内プロバイオティクス」の重要性も叫ばれており、除菌ではなく常在菌を生かす商材の開発も進んでいる。オーラルヘルス商材市場は4,000億円規模と言われ、市場には虫歯や歯周病予防を訴求する様々な関連商材が流通。機能性表示食品も4品目が受理されているほか、次なるヒットを予感させるユニークな注目商材も続々登場している。

■ 30~60代の3人に2人が「歯周病」オーラルフレイル対策も急務

厚生労働省が3 年ごとに実施している「患者調査」の平成29年調査によると、「歯肉炎および歯周疾患」の総患者数(継続的に治療を受けている者)は、398万3,000人で、前回調査よりも約67万人増加している。性別では、男性が162万1,000人、女性が236万3,000人と、女性の方が多くなっている。

また同省が5 年ごとに実施している歯科疾患実態調査の平成28年分によると、年代別の歯周病有病率は、30~60代にかけて高く、30代以上では3 人に2人と、歯周病は国民病とも言える状況となっている。

近年の研究では、う蝕(虫歯)や歯周病の口腔2 大疾患と全身疾患との関連も徐々に解明されている。最先端の歯科治療を実践する天野歯科医院の天野聖志院長によると、歯周病菌が血液を介して全身を巡ることで、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞をはじめ、誤嚥性肺炎や感染性肺炎の原因になるという。

また歯周病菌が作り出すタンパク分解酵素が口腔内の粘膜が破壊し、ウイルスや細菌の侵入を許しウイルス性・細菌性疾患の重症化の危険性も高まるという。さらに歯の神経を抜くことでも、糖尿病や心臓病、アレルギー、腎症、リウマチ等に繋がるケースもあるという。

加えて、超高齢社会に突入した日本では、老化に伴う歯数の減少に伴う咀嚼力の低下、ドライマウスに伴う摂食・嚥下障害などによる栄養不足をはじめ、食べこぼしの増加、滑舌が悪くなる、発音が上手くいかない事を理由としたメンタル的なダメージなどを原因に、口に関連する機能が低下する「オーラルフレイル」の問題も浮上している。オーラルフレイルは…

■ヒット予感させるユニーク商材続々、機能性表示食品も4品目で受理

口腔疾患の早期治療や口腔内の健康維持の重要性が叫ばれている中、市場にはハミガキや歯ブラシ、デンタルフロス、舌クリーナー、マウスウォッシュなどの定番素材をはじめ、「虫歯の原因にならない」「歯の再石灰化を増強する」などの表示が認められた特保ガムなど、様々な素材が流通している。

なかでも近年は、腸内と同様に口腔内にも細菌叢(オーラルフローラ)が存在し、そのバランスを図る「口腔内プロバイオティクス」の研究が進展、ラクトフェリンなどの乳由来成分や、L8020 乳酸菌(ラクトバチルスラムノーザスKO 3 株)やロイテリ菌などの乳酸菌、マスティックなど、口腔内の環境整備に有益な機能性素材も登場。ヨーグルトやタブレット、ハミガキなどに配合されている。

ロイテリ菌とL8020 乳酸菌を配合した製品は、「口腔環境を良好に保つ」「歯ぐきを丈夫で健康に保つ」などの表示で機能性表示食品としても4 品目が届出受理されている。富士経済の調査では、オーラルケア関連製品市場は、2018年が4,014億円、2019年は4,103億円(見込み)、2022年には4,344億円に達するとしており、今後もオーラルヘルス市場の拡大が見込まれる。

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