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【単独インタビュー】ファミリーマート、売れ筋は〝ビタミン・ミネラル補給飲料〞朝の通勤需要に商機

㈱ファミリーマート(東京都港区)は、「手軽に健康維持」をテーマにした商品のラインアップ強化に努めている。近年の消費動向等について、日用品・ヘルスケアグループの櫛田氏に話を聞いた。

―― 品揃えの傾向は?

取り扱い品目に関して、ここ数年は「ゼリー飲料」の割合が高くなっている一方、「肝機能・二日酔い対策ドリンク」等は減少傾向にあります。

ゼリー飲料については、「手軽に食事やおやつをとりたい」「栄養補給をしたい」という需要の高まりを背景に拡大傾向に。運動前後での利用シーン・利用層の拡大ほか、夏バテ等による食欲減退時の需要増も後押ししています。

陳列で工夫している点は、カテゴリー別や機能性別にまとめることです。このジャンルの商品は比較的小さなサイズが多いため、関連性をもたせた見やすい陳列を心がけています。

―― 集客数を高めるための施策は?

売場全体を盛り上げる施策を行ってます。具体的には、単品ではなくカテゴリー単位の展開や売場全体での面展開など、視認性を高める工夫を凝らしています。

店頭の「立ち寄り率」を高める施策では、「d ポイント」「楽天スーパーポイント」「Tポイント」と連携したマルチポイントの販促も。ポイント付与の選択肢が広がるため、幅広い消費者に訴求できる強みがあります。

同カテゴリーにおける複数商品購入での売価引き企画による販促策等での需要喚起にも努めています。

―― 売れ筋の傾向、購入者層について

売れ筋上位は『リポビタンD』(大正製薬)、『inゼリーエネルギー』(森永製菓)、『オロナミンC 』( 大塚製薬)です。

コロナ禍の昨今は免疫・予防といった自己防衛意識の高まりから、ビタミン・ミネラル系の栄養素を含むゼリー飲料の販売が好調で、特に女性層の需要増が目立ちます。体調管理や栄養バランス訴求のビタミン補給系も好調に推移しています。

購入者層について、手軽に栄養補給できるゼリー飲料は20代女性と20~30代男性の購入率が高く、若年層に支持される傾向に。栄養ドリンクは40代以上の男性。肝機能・二日酔い対策品は30代以上の男性。美容・健康飲料は女性全般での購入率が高い傾向にあります。

―― 購入シーンは?

朝の通勤需要が最大です。エネルギーチャージや疲れのリセット、朝食の代替えといった購入がメインです。ドリンク剤について、量販店チャネルは“10本パック”等のまとめ買い需要が多いですが、コンビニチャネルでは、“欲しい時に、欲しい場所で、欲しい分だけ、冷えた商品がすぐ飲める”という需要が多いです。

―― 今後注力していきたいことは?

afterコロナ・withコロナに向け伸長が予測されるカテゴリー強化のほか、増加傾向にある共働き世帯(特に有識者女性)が利用できる売場づくりを目指していきたいです。

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