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中高年女性の骨サポートが鍵に(特集:アクティブシニアサポート)

平均寿命が男女共に80歳を超える一方、高齢者の健康寿命延伸が課題となっている。現在、日本の介護費用は10兆円を超え、若年層の負担増となっている。高齢者の介護予防は喫緊の課題で、各業界では様々な取り組みが行われている。健康食品業界でも、高齢者向けに関節の痛み軽減、骨強化や筋肉量の維持をサポートする素材開発や製品の上市が活発に。骨と筋肉は相関関係にあり、フレイル対策にも骨・筋肉の維持が重要とされている。特に、高齢者女性の骨の健康に着目した製品が増えている。外出規制も緩和された中、アクティブシニアの運動参加やサプリメント摂取機会の増加に期待が掛かる。

60代以上の人口過去最高、
フレイル率も上昇傾向に

総務省の統計によると、令和4年の65歳以上の人口は3,623万人となり、過去最高となった。65歳から75歳までの層も増加傾向にある。これらの世代はアクティブシニアと呼ばれ日頃から運動や栄養管理に気を付けているヘルスリテラシーの高い人が多い。普段から、健康食品やサプリメントを摂取する率も高い。
東京都健康長寿医療センター研究所や日本老年医学会の調査によると、2012年のフレイル率は8.7%、2015〜16年は11%、2020〜21年16%に上昇傾向だ。東京都健康長寿医療センター研究所・研究副部長の村山洋史氏によると「コロナ禍で外出を控え、人とのコミュニケーションが大きく減少し、フレイル率が増加した印象がある」と話す。フレイルの身体的な症状としては、骨粗鬆症や、サルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)、変形性関節症など運動器障害が挙げられる。
骨粗鬆症は、カルシウム不足が要因とされており、サルコペニアはタンパク質などの不足が原因の1つとされている。フレイルの症状が進行すると寝たきり症状となり、国民の医療費逼迫に拍車を掛けることになる。一方で、運動と栄養摂取でフレイルの進行を遅らせることがわかっている。・・・

 

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