食品成分によるメタボ対策も現実味帯びる
メタボリックシンドロームを防ぐはたらきが注目される「アディポネクチン」が、体内でレセプター(受容体)と結合することで血糖値降下やインスリンのはたらきを助けるとするメカニズムが解明された。
研究を行った東京大学大学院医学系研究科の門脇孝教授らの研究チームは、すでに複数の企業と共同で、アディポネクチンのレセプターのリガンド(ある物質と特異的に結合する物質)となる食品成分の同定を急いでいる。
リガンドとなる食品成分が見つかれば、メタボリックシンドロームの根本的な解決につながる可能性がある。
「それが見つかれば食品成分として、あるいはその構造から創薬に結びつく可能性もある」(門脇教授)という。研究成果は今月9日、米科学誌「ネイチャー・メディシン」(電子版)に発表されている。
行政・業界ニュース
世界初、東大・門脇孝教授らアディポネクチンのメカニズム解明
行政・業界ニュース
- 錠剤・カプセル食品等の製造 関連指針改正へ 内容を明確化 原材料の自主点検ガイドラインも 厚労省
- 包装「前面」への栄養表示、消費者庁で検討スタート 今年度中に基本的方向性取りまとめへ
- 23年度上半期 商業動態統計 DgSの健食販売額、7%増の1,400億円超に
- クロレラ・機能性植物研究会 「クロレラ、新規代替肉素材として有望」(門脇名誉教授)
- 米CRN調査、サプリ利用率74% ユーザーの9割、「健康維持に不可欠」
- 機能性表示食品 『きなり』と同一成分・根拠の88品、全品が撤回申出
- 過去最大「食品開発展」大盛況、9%増の3.6万人来場・3割増630社・2割増約950小間
- 消費者委 心血管疾患リスク低減特保で答申 「認めることで差し支えない」
- 機能性表示食品、届出ガイドライン改正 PRISMA20年版反映、各企業対応に着手
- 機能性食品で地域産業活性化 D&B展で10周年記念シンポジウム