連載

広島県廿日市市で楽しむ山の魅力

地域の美と健康が動き出した【第74回】(広島県)

広島県廿日市市の中山間地域である佐伯・吉和エリア。2021年4月、当地区内の事業者が連携し「はつかいち森のあそび場協議会」(愛称:はつもり)を立ち上げた。当協議会は中山間地域の恵まれた自然を生かした観光プロダクトの構築に取り組んでいる。中小機構中国本部は当協議会が発足して以来、協議会の組織体制の整備支援やプロダクトの構築支援をおこなってきた。

今回は、当協議会の参画メンバーのうち、食や美容の分野で活躍している事業者を紹介したい。

佐伯・吉和地区のイチゴは絶品

当地区内のイチゴ農家である「吉和ラフレーズ」、「ワイ・ワイファーム」、「田原観光農園」。標高が高く冷涼な気候をいかした農産物の栽培が盛んで、この地で栽培されたイチゴは実が大きく、しっかりとした食べ応えに加え、甘さと酸味のバランスが絶妙な点が特長だ。各農園でイチゴ狩りが楽しめる他、ジャムやマカロン、スムージーといったオリジナルメニューも充実している。2023年からは、イチゴ農家どうしが連携し「苺キングダムプロジェクト」を発足。「一年中イチゴを食べられる場所・吉和」を盛り上げていくことを目指している。子供たちへの食育にも力を入れており、今後の活動に注目したい。

「潮原温泉 松かわ」は1934年創業の老舗旅館だ。温泉・周辺環境が心身に癒しをもたらしてくれる。泉質は強ラドンで、厚生労働省が定める温泉治療効果基準の約14倍を誇り、リウマチ性疾患、痛風、動脈硬化症などへの効果が期待できる。また、飲食用にも適しており、館内で提供される料理・コーヒーなどに温泉水が利用されている。慢性消化器疾患、糖尿病などへの健康効果が期待できる。入浴と飲食、身体の内外から温泉効果を感じてみてはいかがだろうか。

さらに、「森」「山」「緑」「清流」から豊富なマイナスイオンや野鳥のさえずり、花の香りなど、当館をとりまく自然環境が五感に働きかけ、非日常の癒しをもたらしてくれる。

佐伯・吉和地区は広島市内から車で1時間程度とアクセスは良好。是非、広島県を訪れた際には足を運んでみては

中小機構 中国本部 加藤 一博(中小企業アドバイザー)

中小企業診断士。中小・小規模事業者の経営改善や新事業創出支援に従事。

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