特集

【特集①】サプリメント

エステ、フィットネスでのサプリメント販売に期待

 ここ10年近く右肩上がりの成長を続けた健康食品市場は、2006年に続き‘07年も縮小傾向となった。ヒット商品の不在、安全性や販売方法の問題、食品全体に拡がった安心・安全への不信感、そして一番の問題は、健康増進法運用による表示規制の強化で、消費者への情報提供が制限されている点だ。「店頭のパッケージやPOPで商品について何も伝えられない状況では為す術なし」という悲観論が漂う一方、エステサロン、フィットネスといった対面可能な施設での販売に再び期待をかける声も大きくなっている


 パッケージやPOPなど店頭での情報提供が制限されているいま、エステサロンやフィットネスクラブでは長時間対面し、ダイエットや美肌といった身体データも熟知しているという立場にある。
 TV放映の規制や表示の制限が強化されるなか、「脂肪燃焼系」「吸収阻害系」「吸着排出系」「膨張系」など表現の比重が高いダイエットカテゴリーではヒット商品が出にくい環境。ここ数年ダイエット市場を牽引してきたドリンク、スープをはじめとする食事代替型のバー、クッキー、リゾット、パスタ、雑炊、粥など「噛む」要素を重視したタイプや、ゼリー、シャーベット、アイスといったデザート感覚の「食べる楽しみ」を加味したタイプが増えている。
 市場全体が低迷するなか、唯一気を吐くのが美容訴求のコラーゲン製品。美容・美肌サプリメント素材では、抜群の認知度を誇り、各社はここ数年20%以上の伸びを続け好調だ。
【インタビュー①】トータルケア施設で、顧客ニーズに応える本物の「知識」が重要
ロンザジャパン㈱ニュートリション事業部事業部長 王堂 哲氏
【インタビュー②】見た目年齢は腸内環境で決まる
理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室長 辨野 義己氏
【インタビュー③】米国店舗にみる客の「教育」と「信頼獲得」
アメリカ・スタンダードニュートラシューティカルズ、ミスターグリーンジーンズニュートリションセンター(米国・ラスベガス) 代表 チャールズ・グリーン氏

◆ サプリメント各社動向 ◆
● ネイチャーメイド、健康支援サイトスタート(㈱大塚製薬
● 「ハーフシトール」シリーズ、メタボ対応ブランドに(日本クリニック㈱
● 体の中からのキレイを実現する乳酸菌生成エキス「ラクティス」(㈱ビーアンドエス・コーポレーション
● 水分量が平均140%アップ、弾力、キメも改善(日本薬品開発㈱
● 追加試験実施で、計300人規模のヒト試験データに(ドクターセラム㈱
● 満腹感を促すポテト由来素材、代替食ダイエットや機能食品で拡大へ(ケミン・ジャパン㈱)
● 植物発酵エキス、ローヤルゼリー人気(森川健康堂㈱
● アカショウマエキス、新たにメタボ改善、足むくみ改善も確認(ビーエイチエヌ㈱
● 「核酸」で皮膚のUVダメージを改善(㈱エル・エスコーポレーション
● L-カルニチン、活性酸素バランスに関与(ロンザジャパン㈱

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