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DHC、スパ市場へ本格参入

海洋深層水は、伊豆赤沢沖で自社取水
海洋深層水「赤沢スパ」(静岡県伊東市)

 ㈱ディーエイチシー(東京都港区)は4月26日、静岡県伊東市に海洋深層水の「赤沢スパ」をオープンした。
 同社は、01年の「赤沢温泉ホテル」(静岡県)開業を機に、伊豆赤沢温泉郷一帯(21万㎡)の「癒しと健康」の一大リゾート化計画を進めており、「赤沢スパ」開業は、その第2期開発(敷地4万5,000㎡)の中心事業。これまでの化粧品メーカーとしての研究・開発力や10年に及ぶエステティック、ビューティスパ事業で培ったノウハウを同施設に結集した。


海洋深層水事業、ビューティスパ事業の合体
 化粧品・サプリメント事業で知られる㈱ディーエイチシー(東京都港区)は、1999年よりエステティック事業、2004年から、ビューティスパ事業に取り組んでいる。
 
 現在、エステティックサロンの「DHC花の部屋」は、銀座(東京)、伊豆赤沢(静岡)、博多(福岡)の3店舗、デイスパの「DHCビューティスパ」は、六本木(東京)、柏(千葉)、難波(大阪)の3店舗を展開。
 今回の「海洋深層水・赤沢スパ」(3,497㎡)は、これらで蓄積したノウハウや化粧品メーカーとしての研究開発力、伊豆赤沢温泉リゾート化、海洋深層水の事業を合体させた。活用する海洋深層水は、5km沖の水深800mから自社で汲み上げている。
通販化粧品で役務やサービスを構築
 入館料は、平日2500円、土日祝3,000円。入館料のみで、プール棟にある海洋深層水プール、寝湯、高温サウナ、水風呂、ヘルスチェックルーム、海洋深層水の足湯などの施設が利用できる。
 トリートメント専用レセプションから奥へ、タラソの施術の「ディープシースパ」エリアが広がり、シンボル的な設備「白のドーム(ヒーリングドーム)」、「黒のドーム(タラソハマム)」、「塩のドーム(ソルトピット)」、そして冷暖足湯、エステキャビン8室を備える。世界の伝統療法や自然療法の施術を集めた「ヘブンリースパ」エリア(2階部分)には、トリートメントキャビンが5室(内1室カップルルーム)が配される。
 
 同社ビューティスパ事業部 部長小笠原あつ子氏は、「設備プランは、全て、利用・運用の側に立って自社で考え、施工会社に希望を出した。役務やサービスも全て自社通販製品を使って構築している。あえてホームケア化粧品をプロの手で施術に使う。そして事業コンセプトの“内から外から心から”に沿って、施術者のマインドで癒しを提供する」(小笠原氏)と同社ならではの取り組みを説明する。
 
 人気メニューは、プール利用とのパッケージで、特にヌードルプログラムとヒーリングドーム、タラソハマムをパッケージにした「和(なごみ)」(50分1,800円)。施術メニューでは美肌パッケージの「全身海藻パックコース」(1時間5,000円)、デトックスパッケージの「リンパドレナージュコース」、「ボディマッサージコース」(1時間8,500円)。「ヘブンリースパ」マッサージコースのアーユルヴェーダ、ロミロミなど。

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