連載

Day Spa in Hawaii(ハワイのデイスパ)

伝統的なロミロミマッサージを提供するネイティブハワイアンのセラピスト

“Red Earth Massage and Wellness”

Aoha! 今月の寄稿はホノルルからお届けします。
ところでこのアロハという言葉の意味はハワイ語の『こんにちわ』だとずっと思っていたのですが、実はこの一言で“ようこそ、さようなら、ありがとう、そして好きですよ” などの様々な意味が一つの言葉に込められているのだそうです。
今回は休暇ではなく仕事で訪れていたのですが、最終日に時間が取れたので、少しでもリゾート気分を味わうためにスパでハワイ伝統施術の1つであるロミロミ・マッサージを受けることにしました。前回訪れた際にはHyatt Hotel 内のリゾート・スパを取材も兼ねて訪れましたが、今回は地元の方々も通うデイスパにトライしてみようと思い、口コミサイトを検索して評価の高かった“RedEarth Massage and Wellness” を見つけて予約しました。ロミロミは元はポリネシアン達がハワイに入植した際に持ち込んだ伝統的医療技術で、施術者は肘や手のひらなどの身体の柔らかい部分を用いて祈りを捧げながら人々の痛みや病を治すことから始まったそうです。私を担当してくれたセラピストはネイティブハワイアンの女性でAngel( 天使という意味)という方でした。彼女はネイティブハワイアンの祖母から伝統的なロミロミの手ほどきを受け、幼いころから家族を相手に練習してきたそうです。ただ、米国では日本の国家資格にあたる州のセラピストライセンスを所得しないとセラピストとして人の体に触れてはいけないため、ライセンスを所得した2012 年より本格的にMassage Therapist として施術をホノルルのデイスパで行っているそうです。伝統的なロミロミはセージの葉を焚いて、チャンティングと言われる祈りを捧げながら行うのだそうですが、デイスパではヒーリングミュージックをかけながら行います。つま先から頭のてっぺんまで決して強くない振動のようなストロークで揉みほぐしながら、時々小さな声で『ここの痛みが解放されていきます』と囁いてくれるのが、とても耳に心地よく、まるで海岸の波の音を聞いているようでした。90 分の施術はあっという間に過ぎ、終了後に出された冷たいお絞りとオレンジ、ほどよい温度のお茶によって、すっかりリフレッシュできました。

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