ヘッドライン

エイベックス、美容健康分野へ挑戦

0915.jpg
newMe(ニューミー)DAY SPA

「セラピストが、お客様をプロデュースする」

 8 月24 日、「newMe(ニューミー)DAY SPA」が、南青山にオープンした。手がけるのは、総合エンタテインメント企業エイベックス・グループだ。「アーティストと同じようにお客様をプロデュースする」がコンセプト。60 分一律8,800 円という定額のビジネスモデルで、初めての人でも安心して通える施設を目指した。


消費者目線と機能性を重視したビジネスモデル
 「ニューミー(newMe)デイスパ」は、南青山のエイベックスビルのすぐそば、瀟洒なビルの一階と地階にある。延べ床面積は、2 フロアで約40 坪とコンパクト。施術ルームとシャワー室、メイクアップカウンターを効率的に配置しレセプションや待合などはスペースを削った。その分を施術スペースにあて6 室を確保。高品質のベッドを採用し、ベッド周りをゆったりとった。
 スペースを取られるマシン類は、使用時のみ個室へ持ち込む。無駄なスペースや動きを省いた「施術のための空間」が出来上がった。
60 分、一律8,800 円の定額制を提案
newMe は、「新しい自分に出会う」意から生まれた。エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ㈱リノベーション部長で同事業のゼネラルマネージャー大石泰子氏は、「お客様が、気軽に自分磨きを楽しんで、心も体もハッピーになれるように、ハイクオリティ、リーズナブル、エフェクティブをモットーの施設にした」と話す。
 
 営業時間は12 時から翌朝6 時まで。アーティストや同社員など業界人の利用も意識した。スタッフはセラピスト15 名、レセプション3 名が交替であたる。施術は、60 分で一律8,800 円の定額制で都度払い。
 何よりの特徴は、カウンセリングの結果や客の希望を聞きながらセラピストが、フェイシャル、ボディの20 種近くのメニューからコース内容を組み立てていくこと。セラピストが、個々の客をプロデュースしてい
く。施術者の力量が問われる指名制を採用した。
リーズナブルで安心して通える施設
 エステティックへの参入という3 ~ 4年前からの構想が、本格化したのは今年に入ってから。今回の定額のビジネスモデルについては「どんな施設にするかの段階で、いろいろなエステティックを実際体験してみた。その結果、もっとリーズナブルで安心して通える施設にという考えから、様々な施術やビジネスモデルの検討を重ねた」(大石氏)。
 また、「エイベックスのアーティストや社員のような普段ハードな仕事をしている人たちの心身のケアができれば、一般利用の他にも法人の福利厚生利用としても展開できる」とも考えた。実際オープン直後からアーティストやスタッフの利用が増えている。
 当初から企画に関わってきたMiko 小林氏(㈱ラ・クラーテジャパン代表)は、「都会で暮らす現代人の心身のケアとして、気軽に通えるデイスパのようなものは必要と考えていた。廉価で何回も来て貰える場所。そして結果もきちんと出せる技術があって、技術者が誇りを持って働け、利益の出せるビジネスモデルを作りたかった」と話す。
 今後の展開について大石氏は「まずはこの施設でいろんな試行錯誤をしながら、成功事例を作ること。その上で、将来的には、美容、健康の様々な分野に積極的に関わっていきたい」と話した。
 現在、音楽・映像作品の販売やアーティストのマネジメント、エイベックス・グループの事業は多岐にわたっているが、健康、美容分野としては今回が初となる。エステティック業界にとっても、異業種大手の参入は昨年のファンケルに続く大きなニュース。
 業界の健全化やイメージアップのためにも同社の取り組みへの期待は大きい。

イベント情報

PAGE TOP