行政・業界動向

エステティックの海外展開が活発に

2011_esthe_market.jpgエステティックサロン市場の推移

 ㈱矢野経済研究所は1 月12 日、最新のエステティックサロン市場に関する調査結果を発表した。2010 年のエステティックサロン市場規模は、前年(3,639 億8,000 万円)比97.1%の3,536 億円(見込み)となった。これで05 年度以来5 年連続の縮小となる。

 市場が縮小した要因としては、景気後退の影響を受け、来店サイクルの長期化や客単価の減少が進んだことに加え、他のリラクゼーション業界や美容関連市場との競争激化を挙げた。また、特定商取引法や割賦販売法の規制強化を受けた信販問題も影響した。


 注目の動向としては、国内市場が低迷する中でエステティックサロンの海外展開の動きが加速している。現状は大手サロンが香港などに出店しているが、中国ではすでに国内化粧品メーカーが大きな存在感を示しており、日本流のおもてなしや技術に対する評価も高いため、市場進出を図るエステティックサロンが増加するとした。
 
 今後の見通しに関しては、短期的には景気の回復が見込みにくいことや、法規制への対応などから厳しい状況は続くと予測。しかし、ホテル、温浴施設でのエステティックサービスや訪販化粧品メーカーによる簡易エステティックサービスなど裾野は広がっており、潜在的なニーズは高いとした。

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