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“ウェルネス”を売るファーマシー、複合サービスで予防医療を提供

 顧客をセグメントし高付加価値の予防医療サービスを提供する新しいタイプのドラッグストアが誕生した。ファーマカ・インテグレイティブ・ファーマシー(Pharmaca Integrative Pharmacy)は米国コラロド州ボルダーに4年前にオープンし、現在全米で12店舗を展開する。一年半前にオープンしたロサンゼルスの高級住宅地街の店舗を訪問した。


■薬販売だけでなく健康な生活を提案
 
 ファーマカ・インテグレイティブ・ファーマシーは、現在全米で12店舗、カルフォルニア州でもサンフランシスコ、ロサンゼルスなど5店を展開している。訪れたロサンゼルス店は、パシフィックパリセイドと呼ばれるサンタモニカの北側のエリアに一年半前オープンした店舗だ。周辺の高台には数億円といわれる高級住宅が建ち並らぶ。同店は、こうした富裕層の女性をターゲットに、一つ屋根の下で、選別された優良な健康や美容のサービスを総合的に提供している。
 
 通常のドラッグストアの半分のスペース(150坪)の店内は、調剤コーナーとOTC、サプリメント、ヨーガグッズ、ベビー用品、高級日用雑貨などの販売スペース、イベントスペース、トリートメントルーム、花屋で構成される。
 
 入ってすぐの大きなカウンターはコンセルジェの役割で、会計のかたわら客とのコミュニケーションを図るスタッフが常に控えている。スタッフは全部で30名。スタッフ紹介のポスターにハーブセラピスト、鍼灸の資格者、公認エステティシャン、漢方薬用ハーブセラピスト、薬学博士、マッサージ師、ホメオパシー専門家、自然療法師、栄養士などのスペシャリストが紹介されている。単なる薬の販売だけでなく、それぞれの分野のスペシャリストが、顧客の求める健康的な生活(=ウェルネス)のために質の高いサービスを提供をする。

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